鳥取県境港市にある
『育成保育園』
にお邪魔させていただき、絵本研修会をしてきました。
内容
1.各クラスの子どもたちと絵本の読み合い
2.絵本研修会
~絵本の魅力と可能性について~
まずはじめに子どもたちと絵本の読み合いです。
育成保育園は3歳未満児の保育園です。
まずはじめに
0歳クラス
![]() | すこやかあかちゃんえほん (1) ももも Amazon |
この絵本から入りました。
先月絵本専門士のおはなし会で知ったこの絵本。
小さい子どもたちに読んで、一緒に楽しみたいと思っていたのでやっと機会がきました😄
デカいひげ面の男がやってきたので、絵本どころではない。固まっている子どもたち。
でも絵本と俺の顔を交互に見ながらこちらにしっかり意識がきていました♪
![]() | ぽんちんぱん (0.1.2.えほん) Amazon |
ぽんちんぱんの「ぱん」に合わせて手をたたきながら読みました♪
じーっと見てたと思ったら、手を「ぱちん」!
友だちや先生がやってるのみたらやってみたくなったのか「ぱちん」!!
「おいしそう」って先生の声と共に楽しんだ絵本でした。
![]() | さわらせて Amazon |
クラスの保育士さんと一緒に読んでいきました。やさしい先生の聞き慣れた声とひげ面男の声が交差します。
そして、雰囲気に子どもたちもやわらかくなります😌
「よしよし」って絵本を撫でる小さな手がすごくかわいくて愛しくて…「そりゃあもういいひだったよ♪」
「みんなもこれからどんどんおおきくなぁれ」とメッセージを込めて終わりました。
1歳クラス
1回目はひげ面男の動く姿を見ながら「ほんのちょっとやってみよっかなー」って絵本をしっかり見ながら手元だけ動いていました。
2回目はクラスの保育士さんに立ち上がっていただき動いてもらいました。子どもたちも「あっやっていいんだ♪」とわかったのか、そこからの心の解放がとても良かった😄
笑顔も声もどんどん出始めました。
![]() | おべんとう (幼児絵本シリーズ) Amazon |
食べ物の絵本2連発😁
ほんとにそこにあるかのような絵が描いてある『おにぎり』と
おにぎりほど写実的ではないが、味や温かさが伝わってくるかのような絵の『おべんとう』
を
読みました。子どもたちとおいしくいただいたのに保育士さんから「おなかへってきたねー」とのお言葉をいただきました(笑)
今度は、絵本のしかけを楽しみながら読んでいきます。
子どもたちから「りんご~」「かき!」「もも♪」と声が出る出る😄
でも『やさいさん』になると急にしゃべらなくなりました。葉っぱだけじゃわかりにくいみたい。
「いも!」と答えたのはさつまいものところ。保育の中で芋掘りして葉っぱ見たこと覚えてたのかな😄
結局、食べ物の絵本をたくさん読んで更にお腹が減ってしまいましたが、これにて読み合い終了。
2歳クラス
うたを歌いながらのスタートとなりました♪2歳クラスになると言葉もどんどん出てきて、うたも模倣も上手になってきます😄
上の絵本は現代版。読んだのは改版前の本。
一緒にいた保育士さんは「ん?あれ?太陽こんなんだっけ?いつも読んでるけどちょっと離れて読むとこんな感じなんだー。…ん?」と思っていたようでした😊
※後からの講話の時に
エリック・カール氏の絵本の作り方や作品にこめた想いをお伝えしました。
いつも読んでる絵本だけど、何回読んでも楽しいよね😄
「もう1回!」「もう1回!」続いて読みました。
一度読めば、しかけの先にある展開を知っているのだから
「もうけっこう😆」
って思いそうなもんですが、それは大人の感覚。知ってるからこそ読みたい!わかるからこそ楽しい😄
そんな子どもの「好き」にとことん付き合うと4回読むことになりました。
読み合いの中での『響き合い』を感じると、テンポや繰り返し、強弱がかわり、4回とも違う読み合いになりました😌
この絵本は長さん最後の絵本です。長さんが死んじゃった後に和田誠氏がしあげを行った絵本となります。
ここの読み合いまでに子どもたちと俺の距離もドンドン縮まっていたので、この絵本を読むと
笑う笑う😄「わーきゃー」言っていました♪
長さん最高!!
この絵本を読むとクラスの中が、音の響きで満たされます♪
「あー」という声を文字で表現すると「あー」でしかないのですが、声に出すとひとつとして同じ「あー」はありません。
俺の「あー」
子どもたちひとりひとりの「あー」
保育士さんたちの「あー」
お迎えに来てたお母さんの「あー」
ひとりの「あー」
みんなの「あー」
あなたの一番いい声の「あー」
『一体感を感じる幸福』
が身体全体にじっくり沁み渡る時間となりました😌
ひとクラス20分ぐらいの予定でしたが、あっというまに過ぎ去りました。2歳クラスは予定を大きくこえて、40分近く楽しみました😄
絵本を読んでいるときのぐぐっと寄ってくる感じと、読み終わった後の「次は?」っていう向かってくる感じが、
保育でいう
「意欲」「関心」
ですね!
楽しいと感じてもらえる時間になったなら幸いです。
俺は帰りの車の中で叫ぶぐらい
たのしかったぞーー!!
後半の講話や保育士さんとのお話しはまた次の記事にて。
最後まで読んでいただきありがとうございました。