ボランティアさん | うちのとらまる

ボランティアさん


私の福島入りは 今回で3回目です




1回目は何か出来ないかと思い


原発20km圏内 10km圏内に


ただがむしゃらに餌と水とカメラを持って


餌と水を ただただ置きまくって


写真を撮ってきました



しかし事態は餌を置くだけではダメなんだと思いました


今までと現在 原発20km圏内は立ち入り禁止とはいえ


強制力がないので入る気があれば入れました


(正攻法だと住民以外は入れてもらえません)


しかし今後 強制的に立ち入り禁止になる可能性が高く


そうなるともう餌を置きに行くこともかなわなくなります


そうなったら自分の力ではもうどうしようもない


早い段階でもうそれを察知して


犬の捕獲活動されているボランティア団体さんもいらっしゃいます


危険区域から連れ出す


もうその方法しか残っていないと思ったのです



東京に戻ってすぐに知り合いの猫ボランティアさんに相談したところ


快諾していただき


2回目 3回目と 猫捕獲チームが結成されました


ボランティア団体さんは東京 神奈川 埼玉 千葉 福島など


一団体二人ずつくらいで それぞれの持ち場を決めて活動したのです











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誰もいない双葉郡浪江町の浪江駅前


猫の気配を捜し求めます









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飲食店街には必ず猫はいるんですよ



そう言って手際よく捕獲器の準備



雨の降る中の作業です









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なるほどなるほど と


感心しながら作業を見守ります









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ニャー



早速入りましたよ




15分で入る子や一晩置いて入る子など


2日間で26匹の猫捕獲


すばらしい成績です


ついでに犬も6匹












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浪江駅前も古い建物はダメージが大きいです


余震でいつ崩れるか分からない


危険な状況です








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姿を見たけど捕まえられなかった場合は


水と餌をたっぷり置いておきます




なんとかこれを食べてしのぐんだよ









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捕獲した場所には すべて張り紙をしてゆきます


張り紙はラミネート処理されていて防水です


これから猫たちは番号で管理され 


飼い主さんが現れるのを待つことになるのです


さすがですね


いつぞやの私の手書き張り紙とはえらい違いだ(笑)








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犬は猫と違って目立つので


犬のボランティアさんたちの素晴らしい働きで


かなり少なくなっているとは思いますが


まだまだ時々見かけます



こちらも見かけたら救ってやろうとしますが


なかなか警戒されて近寄れません


だんだんそういう子たちが残っていくのでしょう。







その中で












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つながれたまま


息絶えていた柴犬がいました






どうしようもない現実


写真を撮らなければいけないと思いました



そして 撮影を終えて


私がその場を去ろうとした時















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私の撮影を待っていてくださった


ボランティアの方が


タオルをかけてあげました



柴犬をポンポンと叩きながら






天国でいっぱい走るんだよ






確かそのようなことをおっしゃっていたように思います










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そして敷地内にあった花を一輪摘んで


柴犬に供えました



柴犬は楽しかったときの思い出を持って


天国に行ったんだと思いたいです













それにしても


ボランティアさんたちの動きは


見ていて大変効率良く動かれています


とにかく きびきびとしていて


システマチックで機械的な感じも(良い意味でですよ)していましたが


こういう行動を見ると


しっかり 心 があるからこそ


ボランティア=無償で活動しておられるということが


本当によく分かった出来事でした


次の日も あることがあって それを確信しました




心から尊敬します




これからもよろしくお願いします






朝6時台の余震で起こされ


途中まで出来ていた この記事をアップさせることが出来ました



ボランティアさんたちは昨日引き上げられたので


(皆さん仕事のお休みを利用して来られています)


今日は私一人で行動して夜に東京に戻ります



出来ることといえば


写真を撮ることと まだたっぷりあるキャットフードを


置いてくることです


しっかり 置いてきたいと思います



では行ってきます