ようこそのお運び厚く御礼申し上げます。
人間誰しも穴があったら入りたい、恥ずかしい話が1つや2つあると思いますが
これは実際に私が体験しました夏の暑い日のことで―
夏休みに入り貧乏学生だった自分は、学生寮から自宅まで
どこまで歩いていけるか体力の限界に挑戦![]()
若い時分にはわけのわからないことをやりたがるもんですなぁ
8月1日午前0時きっかりに寮を出発
デイバッグに上はTシャツ、下は赤のジャージの軽装で
真っ暗い中、国道4号線をただひたすら南へ向けてやってまいります、
その道中の陽気なこと~
…はないですわ、夜中でっさかい![]()
午前2時ごろ、前方に何やら怪しげな2人組みの男を発見、
とっさに「ヤーさんか
」と緊張感が走ります
こちらは男たちの立っている右側
と反対の左側へ進路を変更いたします。
すると、男たちも自分と同じ左側
へ寄ってきまして、
こっちは根っからの小心者ですから「やっぱりヤーさん
」
身の危険を感じ、もと来た道へ引き返そうとするんですが、
男たちが自分のほうへ足早に向かってきました![]()
「もうアカン、ボコボコにされる
」
すると、2人の男が自分の前に立ってこう言ったんですわ―
「警察ですが
」
―その瞬間、一時的に自律神経が麻痺したのか
はたまたヤーさんでない安堵感からか
警察官の前で腰が砕けへなへなと
その場にすわり込んでしまいました
「おい、なした
おめ、こんなとこで何してるんだっちゃ
」
相手は仙台弁で次々にまくし立てます。
刑事A「どっから来たな
仙台
仙台のどこ![]()
…雨宮
学生さんかい
」
刑事B「学生さんなら学生証見せてくれっかい
」
刑事A「そんなかっこしてこんな時間歩いてっから、おら、
中学生が家出したかと思った
」
こちらは何も悪いことをしているわけではないから
その場はすぐに無罪放免
警官たちは「気ぃつけて行けハ」と言い残すと、
パトカー
に乗って走り去っていきました![]()
その後は警官もヤーさんも現れることなく歩いていったのですが
10時間歩いたところでさすがに足が悲鳴を上げてきました![]()
場所を確認すると古川、ほぼノンストップで約40km歩いた計算
ここからは電車
に乗って帰ろうと、バッグ
の中をさがしたんですが、
買っておいた「青春18キップ」がない![]()
しかたなく、近くの駅から北仙台駅までの切符
を買って
寮にもどることになるというまことに情けない話![]()
全巻の終わりでございます
― おまけ ―
それにしても、あの警官~誰が中学生やねん![]()

