テレワークだの巣ごもりだの、そんな昨今、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

 

そんな籠城ブーム、手っ取り早く作れ楽しめるモノとして真空管モノで楽しもうと思いつきました。

 

そこで、恒例のStereo誌別冊Ontomo mook。

その最新作の付録は、5バンド真空管イコライザー。

 

しかし、残念ながら肝心な1KHzバンドを外した仕様。

しかも、電源電圧は+24Vに仕様変更となり、手持ちのリニア電源装置やバッテリーが一切使えず。

こんな仕様では使うことは100%あり得ないので、LXV-OT6ハーモナイザーと言うノイズ・メーカーの時と同様に購入見送り。

「音の最終調整」ならぬ、「音の最終劣化」は避けられました。

 

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折角の¥10万、タンス貯金にすることもあるまい。

ステイおうちにエレキット真空管アンプ・キットTU-8100を購入してみました。

完成写真

 

真空管アンプはJALの機内通販誌でお馴染み?城下製SW-T10を持っているのですが、LXV-OT9を買ったつもりでエレキットTU-8100真空管アンプ・キットを買いました。

LXV-OT7真空管アンプに毛をはやした程度で完成する初心者向けキットなので、誰でも簡単に必ず作ることが出来るのが最大の特長。

 

注意点①

 

ボリューム(VR)の基板ランドは半田付ではなく、ラグ板等でVRの軸が確実にグランド(GND)に落ちるようにする。

半田の表面はラグ版より酸化が早いので、標準の作り方では将来的にアース不良が起こります。

ツマミをアルミ製に交換した場合、音量調整をする際に発生するノイズを防げます。

 

注意点②

 

電解コンデンサを交換する際は、必ず105℃仕様を選択すること。

キット添付の電解コンデンサは105℃品です。

どんなに評判が良い電解コンデンサでも、85℃仕様を使えば、真空管より電解コンデンサの寿命が早くきます。

なにしろ内部の電解コンデンサの表面温度は45℃以上になります。

場所によっては、55℃以上のところもあります。

 

非常に高価な高音質電解コンデンサへの交換自慢は良いのですが、+85℃1000時間の電解コンデンサを使っている方を多く見かけます。

しかも、大概大きい電解コンデンサなので、真空管ソケットに接触している事例も。

この場合、電解コンデンサの表面温度は65℃になる場合も…。

 

電解コンデンサの表面温度が65℃の場合、電解コンデンサの寿命は4000時間と算出できます。

その前から、電解コンデンサの液漏れが起こることは容易に推測。

 

真空管の寿命と電解コンデンサの寿命、果たしてどちらが短命だか!!

これはもう、ガソリンが地面にまかれた場所で煙草を吸うつわもの?レベル。

ゾッとしますね。

 

怖いでね、怖いでね。

天国から淀川長治さんの声が聴こえます。

 

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音の通るところの抵抗は、KOWA製1/2W型金属皮膜抵抗に交換。

金属皮膜抵抗をはじめ電解コンデンサも千石電商で調達。

超高価な部品はS-10G同様に未採用。

マッチ箱のおうちに大理石は不要。

 

尚、長きにわたって使いたいのであれば、半田付けは心を込めて丁寧に…。

 

基板間のリボンケーブルはAWG20単線に交換。

標準のリボンケーブルは細過ぎ。

 

このスダレ、端末処理、接続とで案外時間を要す。

アルミ無垢のツマミはアマゾンにて税込み¥427購入。

 

PICの13番ピン(+5V)とR42(GND)間にLED(保護抵抗560Ω)を追加。

見た目はシンプル、結果も良し。

前面パネルのプラスティック製ロゴの代わりに、LEDが点灯。

 

勿論、電解コンデンサや抵抗交換だけで済ますこともなく、標準のUSB DAコンバータの追加では平凡過ぎる。

時代はハイレゾ!!

 

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