A-10SG作製にあたって、最大の課題と言えば部品入手だろう。

どうして、この部品を選んだのだろう?
あえて、横浜市の斡旋屋さんの部品を買えと言わんばかり。
おかげで、大阪日本橋の部品屋さんが恒例の便乗商法。
いずれも、部品の内容からみれば高めと言わざるを得ない。

これらの部品を使えば、否応なく予算超過となる。

他の雑誌の付録と異なり、ネットで今ひとつ盛り上がらない最大の要因である。


課題&解決

 

<<その1>>
主要ICのSTM社E-TDA7396が秋葉原で入手が困難。

秋月電子、千石電商で扱いなし。
マルツで取り寄せ単価¥1,000超。
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7月頃、価格が約25%価格が下がった。これにて作製GOサイン。


<<その2>>
放熱器が入手困難。斡旋品は送料込みで約¥4,000。
同じ価格のタカチ製放熱器型ケースを採用。

 

<<その3>>
放熱器とIC間のアルミ材の入手が厄介。
こんなの要らないだろうと思いつつ、基板の関係上入れざるを得ない。
ホームセンターにて5mm x 20mm x 250mmのアルミ角材を購入。約¥300-。
厚みがあり加工が大変(だった)。

 

<<その4>>
上記2のケースを採用、かつ、可能な限り小型化もしなければならない。
気が付くと基板が真っ二つ。これにて対処。

 

<<その5>>
三極二連押しボタンスイッチが秋葉原で入手困難。
回路見直しで対処へ。

 

<<その6>>
電源スイッチOFFでも、オペアンプのプリアンプ部で電力を喰う。
AC駆動なら無視できる電力だが、バッテリー駆動の場合は無視できない。
上記5を含めて、回路見直しにて対処へ

 

<<その7>>
基板と電源ユニットを除いた総予算は¥10,000-。
筐体、放熱関連、つまみ、端子類で半分以上なくなる。

この為、電解コンデンサーや抵抗類は高価なものは使えない。


電源の電解コンデンサはニチコンの音響用KAシリーズ、抵抗は1/2W型単価

¥10のKOA製金属皮膜抵抗。いずれも秋葉原の千石電商にて購入。
オペアンプはビームスプリッタ電源の方は、新日本無線のNJM5532DDに変更。音声側はオリジナルを尊重して、TI社バーブラウンOPA2134APを使用。
OPA2134APは秋月で単価¥170だったのに、気が付くと¥300に大幅値上がり。更には¥320へ。

 

部材を抑えたとは言え、VR以外は¥300,000級のアキュフェーズ製アンプと同等か、それ以上。

 

総予算の¥10,000とは、斡旋部品パックと斡旋放熱器の価格を組み合わせた金額約¥11,000を参考に安めに設定をした。


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とりあえず、基板完成。いよいよ音出し…。


電線類は短めの在庫品を使ったので色は御愛嬌。
例:電源+は低電圧茶色、それ以上が橙、赤、電源-は紫、GNDは黒、フレームGNDは緑、信号線が他の色。

 

このアルミバーのままでは、温度が60度を超える。

放熱器はケチってはいけない。