本日は6月6日。

6月6日と言えば、海外では有名な悪魔ちゃんの誕生日。

日本ではロールケーキの日。


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前回、ヘッドフォン・アンプ出力の音が歪んでいた原因が、オペアンプIC4のNJM8080にあると指摘しました。


http://ameblo.jp/uchiday0714/entry-11541424358.html


しかし、写真がないと説得力がありません。

大騒ぎしているだけだろうと思われる方もいらっしゃるでしょう。

折角なので、改めてアップします。


1KHz0dBの信号を再生します。

ライン出力は5.5Vp-p(1.9Vrms)と、ほぼ記載通り(2Vrms)の綺麗な波形をしています。


ライン出力(5.5Vp-p=約1.9Vrms)
☆★ 桐ヶ谷工房 ★☆-1KHz_0dB ライン出力(無負荷)


ところが、ヘッドフォン出力は無負荷ですら10Vp-pで見事にクリップしています。


ヘッドフォン出力(無負荷)
☆★ 桐ヶ谷工房 ★☆-1KHz_0dB ヘッドフォン出力(無負荷)


これは、何を血迷ったかヘッドフォン・アンプのゲイン設定にあります。

ゲインはオペアンプの抵抗値から、(4.7K+10K)/4.7K=3.1倍と簡単に計算できます。

ライン出力から5.4Vp-pの信号が来てますが、オペアンプの電源は+12V。

当然、この電圧を越えて増幅されることはありません。

10Vp-pで波形がクリップするのは、オシロスコープで見れば一目瞭然。


大体、難聴にもなりかねない高ゲイン。

まして、アナログVRもないのでホワイト・ノイズは音量に関わらず、常時MAX。

ゲインが高過ぎるので、下げる必要があります。


前回変更したのは、4.7Kと10Kの抵抗をテレコ(逆)に取付け。

詳細は前回を御覧下さい。


http://ameblo.jp/uchiday0714/entry-11541424358.html

http://ameblo.jp/uchiday0714/entry-11482746250.html


それでもヘッドフォンを接続すると、7Vp-pちょっとのところで波形がクリップ。


ヘッドフォン出力(インピーダンス56オームのヘッドフォン接続時)
☆★ 桐ヶ谷工房 ★☆-1KHz_0dB ヘッドフォン出力(ヘッドフォン接続時)


原因はヘッドフォン・アンプ用オペアンプIC4のNJM8080。

ヘッドフォン・アンプとしては、NJM8080は完全に役不足。

ヘッドフォンアンプ用オペアンプの定番中の定番NJM4556やNJM4580に交換すれば解決。


表面実装なので、今後の交換はしない。

ということで、清水の舞台から飛び降りるつもりで奮発しました。

秋月電子で¥480(税込み)にて販売されているJRC製MUSES8920を採用。


尚、ラインアンプのオペアンプIC3はOlasonicの思想を尊重し、そのままNJM8080を続投します。

あくまでNJM8080が役不足なのは、ヘッドフォン・アンプとしての電流増幅。


MUSES8920実装

☆★ 桐ヶ谷工房 ★☆-ヘッドフォン・アンプ用オペアンプ MUSES8920


御覧の通り、波形はクリップせず。

交換した抵抗からゲイン値は(4.7K+10K)/10K=1.47倍。

ライン出力5.5Vp-px1.47=約8.1Vp-p。下記の写真も約8.1Vp-pと計算通り。


オペアンプ交換後のヘッドフォン出力
☆★ 桐ヶ谷工房 ★☆-1KHz_0dB ヘッドフォン出力(オペアンプ交換)


ついでに、ライン出力の抵抗R41/R42(470)を300オームに交換。

ヘッドフォン出力の抵抗R57/R60(220)を100オームに金属皮膜抵抗に交換。

R57/R60のパラ付けのR58/R59(220)を削除としました。


採用した抵抗は、コーワの小型版1/4Wの金属皮膜抵抗です。

千石電子で単価¥10(税込み)。


カップリング用電解コンデンサは、秋月電子で格安で販売されているニチコン製ピュアゴールド。

デカップリング用は、サンヨーOSコンデンサに交換しました。

いずれも、LXU-OT2の正負電源化で不要になって持て余していたコンデンサです。

C9の電解コンデンサは、理由あって今回交換せず。


割れた音ともおさらば。

ホワイト・ノイズも、改造版LXU-OT2と比べなければ余り目立たず。


注:取りはずしたチップ抵抗は、電極が劣化している可能性があります。

  信頼性を考えれば、再利用するべきではありません。


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☆★ 桐ヶ谷工房 ★☆-DigiFi Olasonic USB DAC改Ver.1(表面)


なんか、PCM2704Cチップの周辺に・・。