10月18日の「PCM2704セルフパワー・モード化 DigiFi/Olasonic USBアンプ編」ですが、間違えて削除してしまった為、改めて掲載致します。
USB DACのPCM2704は3.3Vを内部生成していますが、これを外部の
電源回路より供給できるセルフパワー・モードと言うのがあります。
PCのUSB端子によるバスパワー電源でも、音質改善が見込まれます。
特に、VICS製PCM2704キットで行うことにより高音質が実現します。
http://ameblo.jp/uchiday0714/entry-11221058062.html
残念ながら、DigiFi/Olasonic USBアンプは3.3Vセルフパワー・モード
ではありません。
従って、この改造を行うと大幅な音質改善が見込まれます。
しかし、基板のパターンが細くて細かく、また、チップ部品を多用している
為か、3.3Vセルフパワー・モードの改造を行った事例はありません、
人柱ですが、PCM2704の3.3Vセルフパワー・モードにしてみました。
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3.3Vセルフパワー・モードの改修手順
①PCM2704をセルフパワー・モードに切り替える為の改修 1
PCM2704 4ピン(PSEL)を半田吸取線で半田を吸取り、浮かせます。
絶縁テープを敷いて、PCM2704 6ピン(DGND)ピンと接続。
6ピンに半田するのは大変なので、C7側と接続するのが良いです。
PCM2704 4ピンはICの下でGNDにつながっています。
どこかのパターンをカットしてやる方法は、残念ながらありません。
この作業さえクリアすれば、②以降は大したことがありません。
②PCM2704をセルフパワー・モードに切り替える為の改修 2
PCM2704 21ピン(HOST)から、25ピンへ接続されているパターンをカット
USBの+5Vラインに接続。更に1Mオームの抵抗でGNDに接続。
ICで抵抗を接続するのは大変なので、L1とGND間に抵抗を付けました。
そこからPCM2704 21ピンへ接続しました。
抵抗はあくまでプルダウン用なので、炭素皮膜でも構いません。
③三端子レギュレータIC(NJM2845DL1-33)の追加(電源供給)
三端子レギュレータICの入力に、USBの+5V(Vbus)ラインを接続。
上記②の+5Vラインから引きます。
チョークコイル100マイクロを追加すると尚良い。
入力に10マイクロ、出力に33マイクロの手持ちのOSコンデンサを付加。
三端子レギュレータICやOSコンデンサは、Vbus5Vラインが近くて
GNDが豊富なUSB端子跡地のパターンを利用して取り付けました。
④3.3V供給
三端子レギュレータの3.3V出力をPCM2704の各端子に接続します。
7ピン(VDD)、13ピン(VCCL)、16ピン(VCCR)、20ピン(VCCP)。
ICの端子に接続するのは大変なので、チップC側で接続しました。
⑤その他
セルフパワー・モードとは関係ないですが、改造ついでにチップ電解
コンデンサを手持ちのOSコンデンサに交換、USB電源ラインに
フェライトコアを追加しました。
基本は前記事のVICSの改修と同様です。
http://ameblo.jp/uchiday0714/entry-11221058062.html
PCM2704のセルフパワー・モードの改修は、効果が大きいのでお勧めです。
かつて自分もそうでしたが、アンチPCM2704の方には目から鱗の改善です。
=追加(2013年1月29日)=
PCM2704 10pin(VBUS)から出ているパターン(5Vライン)をカット。
PCM2704 10pinを追加した三端子レギュレータの3.3V電源ラインに接続します。