重要である本章を先に記すべきと思いましたので、予定を変更して掲載させて頂きます。
 
 
4-採集でのルールとマナー
 
海水魚の採集については、当サイトでも紹介していますが、インターネット上や海水魚季刊誌などでも多くの情報が提供され、近年確実に採集家の人口は増えてきています。
これに伴い、一部の採集家において「ルール・マナー」に欠如している行動が目立ってきているのも事実です。
ここでは、採集という趣味をいつまでも皆さんが楽しめる様にルール・マナー面について記していきたいと思います。
 
①漁業権について
採集を趣味にしている我々には漁業権を保有していない方が殆どです。
その様に漁業権を有しない者が、漁業権に抵触する魚介類(サザエ・アワビ・ウニ・イセエビなど)を採集することは禁じられていますし、これに違反すれば法によって処罰されてしまいます。
上記のルールを遵守していたとしても、我々採集家は熱帯性回遊魚だけを採集をしているにも拘わらず、ウエットスーツを着て海に入っているだけで「密猟者」という観点で疑がわれてしまうことさえあります。
これは近年における密漁者の増加によるものと思われますが、漁業関係者からは生活の源である漁場が第三者に荒らされてしまえば、死活問題に発展してしまいます。
特にこの数年は、房総半島でも「以前は注意されなかった場所でも漁業関係者から注意を受けるようになった。」という話を聞くようになりました。
殆どの方は、ルールを守って採集を楽しんでいると思いますが、中にはルール・マナー遵守の精神に欠如している採集家も存在しています。
熱帯性回遊魚を採集しながら「ウニやサザエ」を見つけて採集しているところを陸で待ち構えていた漁協の人に捕まったという話を聞いたことがありますが、このような採集家がいれば熱帯性回遊魚を採集している人全てに疑いの目を持たれても仕方のないことだと思います。
その為、ルールを守って採集を楽しんでいる人達まで、漁業関係者から強制的に海から上がるように注意を受けることも少なくありません。
 
 
漁業権についてのサイト
 
 
②マイカーの駐車
採集へはマイカーを使用しての移動が殆どだと思います。
漁港採集の際は漁港内に一時駐車することになりますが、港内は何人よりも漁業関係者が最優先です。
従いまして、港内に駐車する際は漁業関係者の邪魔にならないスペースに駐車するように心掛けて下さい。
次に高速道路や道の駅、または公園などの駐車スペースに許可を得ずに車内で宿泊する行為は、テレビの報道でも問題視されていました。
上記の駐車スペースは、施設への来場者や休憩・仮眠を取る為のものであり、車内で宿泊する者(完全に宿泊場として一夜を過ごす行為)へ提供している場所ではありません。
仮眠と宿泊の第三者判別は客観的に難しい面はあるようですが、敷地所有者や管理者から警察へ通報があれば、不当行為で処罰することができるそうです。(千葉県警○○警察署談)
採集家には少ないかと思いますが、上記の駐車施設で駐車している車の隣の駐車スペースなどに堂々とテーブルを設置し、火を使って食事をしていたり、フェンスに洗濯物を干したりしている人たちも見掛けたことがありますが、この様な行為は「自分さえ良ければ」というマナー・モラルの欠如としか思えません。
子は親を見て育つと言いますが、車中泊は「ウチはお金がないから、ホテルに泊まれないんだ。」といった悲しい想い出にならない様、またお子さんたちの会話から伝わった話で「○○さんちは車に泊まっているんだって!」など、イジメの対象になることも懸念されるなど、社会面・教育面でも責任をもった行動を取る様に心掛けたいものです。
 
※上記の記述事項は、キャンプ場など車中泊が認められている場所や敷地所有者・管理者から許可を得た場所での車中泊、または適正な場所でキャンピングカーでの宿泊を趣味にしている方々を示しているワケではありませんので、予めご了承願います。
 
 
お願い
友人や知人などで、もし上記に該当する人物が居たら、勇気を持って注意して下さい。
知りながら見過ごしたり賛同する行為は、同罪と思われても仕方ありません。
採集家の皆さんがルールを守って、いつまでも採集を楽しむことができればと願っています。
 
 
次回も「採集でのルールとマナー」の続編を予定しています。