採集魚の飼育に於いて60cmの単槽水槽を1~2本且つ、濾過槽を上部式や外部パワーフィルターでの濾過形状では、なかなか上手に飼育することは難しいことです。
飼育設備の確立を先送りして、採集行為だけに力を入れても、持ち帰った魚たちの多くは短命の犠牲者となってしまいます。
採集は自然の海で満喫できる非常に楽しい趣味でもありますが、採集を趣味にする以上は採ることだけでなく、持ち帰ったあとの長期飼育に情熱を注ぎ込んで欲しいと何時も感じています。

設置スペースの確保において住宅事情や投資費用の捻出などで、なかなか設備の確立が難しいとお考えの方もいらっしゃるかと思いますが、「設置が難しいから」っと言って設備の確立を先送りし、魚が死んでしまったからまた魚を採る為に海へ出掛けるといった状態の繰り返しでは、何時になっても飼育技術は向上せず、魚の命をもう少し考えて欲しいと思うことさえ感じてしまいます。

採集魚の飼育は、或る程度の飼育設備の確保が余儀なくされ、採集を楽しむ以上は飼育設備の確立は採集家の最低限の義務であると思います。
そこで、無理なく飼育スペースを確立させる為には、平面的な考え方だけではなく、立米での発想で飼育スペースを確保し、飼育設備を確立させる努力を講じて貰えたらと感じています。
今までもスペースの確保に苦労した結果、2段式のオーバーフロー水槽を設置された方々が数多くいらっしゃいます。
その皆さんは、設置スペースに無理があっても、採集魚を大切に育てたいといった強いお気持ちの現れだと感じています。

その様なお気持ちで情熱を注ぎ込んだ方々の水槽を紹介します。
此方は中段に餌付け水槽を設置し、上段に育成槽を想定した二段式キャビネットです。
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中段には40cm水槽を縦置きで3本、上段には90*45*45cm水槽の想定です。

次は中段の鑑賞しやすい高さに育成槽配置し、上段には餌付け水槽を設置した二段式の水槽設備です。
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中段 : 90*45*45cm
上段 : 60*30*23cm

本格的には、この程度まで設備の確保が出来れば理想的ですが。。。
なかなかここまでは難しいですね。
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中段 : 90*45*45cm ×2本
上段 : 60*45*45cm ×3本(各1本の水槽は2分割形状とし、上段では6区画確保)