一般的に単一の餌だけでは個体の健康バランスが崩れやすい為、多種多様な餌を与え個体の体力を付けさせる行為は常識論と言われています。
当方でも何年も前はこの考え方に共通認識を持っていたので、複数の給餌をおこなっていました。
但し、当方ではこの考え方に疑問を感じた以降、この5~6年は画像の餌以外は一切他の餌を与えず、どの様な変化が生じていくのか過程を調査することとして現在に至っています。


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結論を先に申し上げますと、長期に亘って単一の給餌であっても生体の体力が低下するなど健康状態を左右するほどの違いは一切確認できませんでした。
良く白点病が発症すると、原因はシステム形状や飼育方法の不備であるものの、「白点病予防=体力低下を防ぐ」為に複数種を給餌させ、日頃より個体の体力を付けさせるという考え方がありますが、当方は適当であるとは思っていません。
当方では長期に亘って単一種の給餌でありながら、当方で飼育しているヤッコやハギ系は勿論のこと、白点病の発症が起り易いと言われているチョウチョウウオ系であっても発症することも無く、長期平穏飼育を継続しています。

ただ一点だけ異なると感じたことは、当方が与えているマリングラニュールよりも高タンパクであるシュアーやメガバイトを主体に与えた方が個体の成長速度は早いと思われた点です。
飼育魚を短期間で大型化させたい飼育の考えであれば、後者の餌を主体に給餌数を多くすることが有効であると思いますが、当方の様に大型水槽で長期にジックリ飼い込む(急激に個体サイズを大きくさせる必要がない場合も同じ)のであれば、複数種の給餌に拘る必要性は一切無いということです。
但し、複数種の餌を与えたからと言って飼育上マイナス要因にはなることはありません。