旦那の部屋に入るとカギをかけて床に座り込み、大声で叫びながら泣いていました
「もう、終わったって言ったじゃない!!」
「まだ会おうとしてるじゃない!!」
「うそつき!!」
「あんたなんか地獄へ落ちろ!!」
思いつく限りの悪態をつく。
旦那は、何とかドアを開けようとしてドアを叩いている。
「俺が悪かった!出てきてくれ!」
最初は私に呼び掛けていた旦那の声が、だんだんと涙声に代わって行く。
「本当に悪かった。おれが好きなのはニャー子なんだ。娘も大事なんだ。お願いだから、やめてくれ!出てきてくれ…。」
旦那の懇願する声。旦那の親が旦那を叱る声。娘が私を呼んで泣いている声。
欲望の為だけに旦那がやらかしたくだらない事が、今まで積み上げたものを、絆を、家族を壊していく。
なんてバカな男だろう。
「いやだ、出ていかない!!」
「あんたなんか嫌いだ、うそつき!」
そう言いながら、私は持っていた包丁で旦那の筋トレ用のベンチやカーテンをビリビリに引き裂いた。
怒りを持っていく先がどこにもありませんでした。
何度も手首を切ろうとも思ったけど、怖くて出来なかったんです。
なんて私は臆病者なんだろう…。
子供の顔も浮かびました。
もし私がいなくなったら、娘はどうなるのか。
家の事なんて何もできない旦那が一人で育てられる訳がありません。
どうしたらいいの?胸が苦しい。誰か、誰か助けて…。
私は泣いて泣いて、床にへたり込んで放心状態になっていた時、持っていたスマホのLINEが鳴りました。
B子からメッセージが届いたらしい。
「もう寝るよー(笑)おやちゅみ😚」
なんて気持ちの悪いメッセージ…
嫌悪感と怒りが込み上げてきて、思わずメッセージを送りつけました
私「すみません、あなたはどなたですか?私、この人の妻なんですけど。
子供もいます。もう会うのはやめてもらえませんか?」
すぐに既読が付いので、すかさず私はLINEの通話ボタンを押す。
すぐに切られてしまったので、またかけた。
かけては切られ、また私がかける。
すると、B子から返信が来ました。
B子「バツ1で独身だと聞いていました。既婚者だとは知りませんでした」
B子「もう会いません。それでは失礼します」
B子から最後のメッセージを受け取ると、私は彼女のLINEをブロックしました