それまでずっと否定を続けていた旦那がポツリと言った。

 

 

 

 「何を調べたの?真顔

 

 

 

「メールとクレジットカードの明細と給料明細凝視

 

 

 

 

表情は固いままで、まだ認めようとはしない。

 

 

 

 

 「ねぇ、スマホもう1台契約してるよね?凝視

 

 

 

 

 「してないよ?」

 

 

 

「フリマで端末を買ったの分かってるよ。楽天モバイルで契約してるのも確認した。しかも車で仕事に行った時、帰りに近くのコンビニの駐車場に寄って誰かにメッセージ送ってるでしょ?」

 

 

 

 「何言ってるの?」

 

 

 

 「ドラレコ見たから分かってるよ」

 

 

 

 「そこまで調べたの?怖いんだけど?ムキー

 

 

 

 

実はドラレコのSDカードを抜いて、映像の確認もしてありました。

 

 

 

だって、どこの誰か分からない女を乗せていたら気持ち悪いしオエー

 

 

 

とうとう逃げ道がなくなった旦那が、いつもの逆切れモードに入っていきました。

 

 

 

 

 「なんなんだよ?怖すぎるんだけど?もう俺お前と話したくないわムキー

 

 

 

 

そう言って私を振り切ろうとしたので、すかさず私は旦那の腕を掴みました。

 

 

 

ここで逃がしたら話す機会を失ってしまう!

 

 

 

旦那を引き留めるために、ありったけの力で腕を掴み続ける。

 

 

 

 

「もうウソはやめてよ!お願いだから本当のことを言って。もうウソは嫌だよ…!」

 

 

 

 

そう言いながら、いつの間にか私は号泣してましたえーん

 

 

 

自分の泣いている姿を見られるのが恥ずかしから、人前ではめったに泣くことはありません。

 

 

 

でも、こらえきれずに旦那の胸をバンバン叩きながら目の前で泣いてしまった。

 

 

 

泣くなんてどうかしてると思っていても、ぼろぼろと大粒の涙が出てくるのが止められないんです泣

 

 

 

 

 「分かった、ちゃんと本当のことを話すよ…。今日は会社を休むから話をしようチーン

 

 

 

 

やっと旦那がそう言ってくれた頃には、まだ暗かった空がいつの間にか明るくなっていました。