今年のトマトの出来が良くないことは、先日のブログでも報告した通りですが、原因は猛暑だけでなく一部のビニールハウスでは線虫の被害が出てしまいました。
線虫被害が酷いビニールハウスは、12棟中の2棟ですが、早くも木が枯れて来てしまいました。
被害が拡大した区画は、定植直後から活着が悪く、初めは猛暑の影響かと思っていました。
その後、活着促進とビニールハウス内の気温を下げるために、水遣りを増やしても生育が改善しません。
生育が悪いところと、水遣りをした際に水が出過ぎてしまうところがリンクしていたことから、水のやりすぎで根腐れを起こしてしまったのかと思っていました。
その後、根腐れを心配し、株本散水を減らし、通路潅水中心にしても一向に症状が改善せず、早くも枯れて来てしまいました。
さすがにおかしいと思い、引き抜いて根を見てみたら根コブが出来ていました。
生育不良の原因は、根コブ線虫でした。
ここの区画は、メロン、トマトの連作障害の影響が強く出ていたことから、昨年はトマトの作付けを止めて、前半はトウモロコシを作り、夏場に太陽熱消毒を行い、後半は何も作らずに、半年間開けてありました。
そのおかげで、今年前半のメロンは、過去に例がないほどの良い出来栄えでした。
メロンの出来があまりに良かったことから、線虫の心配はもうないと思っていました。
線虫の被害は毎年多少は発生しますが、大抵は生育後半に影響が出てくるのですが、定植直後から影響が出ることは余りないです。
想像以上に線虫密度が増加してしまっていたようです。
トウモロコシを作ると線虫が増加すると言われているので、昨年作ったトウモロコシが影響したのと、その後に行った太陽熱消毒が地面の深い部分まで十分に消毒が出来ていなかった様です。
対策としては、線虫対策で今年から導入した緑肥の「スナイパー」に期待です。
それでは。