ストーリー
1716年、ヴェネツィアのピエタ院。赤ちゃんポストに置き去りにされたチェチリアは、母の姿も愛情も知らずにこの院で育ち、毎晩こっそりベットから抜け出してはろうそくの灯りで、宛名のない母への手紙を綴っていた。
院から出て外の世界で暮らすには、母親が迎えに来るか、貴族に見だされ結婚するかしかなかった。結婚も貴族から院への寄付が前提で、持ちつ持たれつの関係であった。
そんな中、ピエタ院にアントニオ・ヴィヴァルディがヴァイオリン教師として赴任すると、卓越したヴァイオリンの技術を持つチェチリアを見出し、第一ヴァイオリンのリーダーに任命する。
そんな折、ピエタ院が決めたチェチリアの結婚相手である将校がトルコとの戦争から戻り、結婚が迫ったある日、事件が起こる‥‥。
「ヴィヴァルディと私」
監督、脚本 ダミアーノ・ミキエレット
2025年 イタリア、フランス合作 110分
アントニオ・ヴィヴァルディ
アントニオ・ヴィヴァルディは、同時代のバッハやヘンデルと並び、バロック時代を代表する作曲家の一人である。ただ18世紀前半に名声を極めたものの、没後はほぼ200年にわたり忘れ去られてしまう。19世紀のバッハ復活の余波を受け、存在が一部に知られたが、20世紀初頭に大量の自筆譜がトリノ大学図書館に寄贈されるや、この非凡な作曲家への関心が再び呼び覚まされた。
ピエタ院には1703年以来ヴァイオリン教師兼作曲家として断続的に奉職。代表作「四季」やオラトリオ「勝利のユディータ」が誕生した。
原作はティツィアーノ・スカルパの(発行時「スターバト・マーテル」河出書房新社刊)「ヴィヴァルディと私」だそうです。
小説を読んだ方の感想では、チェチリアの「即興、作曲」の才能や、ヴィヴァルディの嫉妬心なども描かれていたそうですが、この映画ではそこの所は希薄だと思いました。
原作とは、ちょっと内容の趣旨も違っているような印象を受けました。
しかし、ヴェネツィアのステキなこと!
そして監督は、オペラ演出家として世界的に名を馳せ、ミラノ・コルティナ冬季五輪、開、閉会式でクリエイティブ・ディレクターを務めたダミアーノ・ミキエレット氏。
随所に流れる音楽が美しく、ヴィヴァルディの曲をご存知の方ならば、もっと楽しめたのではないかと思いました。
エンディングが流れた時には、う〜となっちゃいました。
原作にもっと忠実ならば、作品の奥行きも出たのかもしれませんが、18世紀のヴェネツィアのとある施設を描いたエンタメとしてはよろしいのではないでしょうかね。
バッハも、ヘンデルも好きですが
ヴィヴァルディもいいなぁと最近私は思います♪
バロック音楽が好きなんですよね。






