「川のほとりに立つ者は」
著 寺地はるな〈双葉社〉
2022年 P222
カフェの若き店長、原田清瀬はある日恋人の松木が怪我をして意識が戻らないと病院から連絡を受ける。
松木の部屋を訪れた清瀬は、彼が隠していたノートを見つけたことで、恋人が自分に隠していた秘密を少しずつ知ることになるが‥‥。
登場人物は、主人公の清瀬と、その恋人の松木、そして松木の小学からの友人岩井樹(いっちゃん)。そしていっちゃんが恋心を抱いて文通を始めた天音さんと天音さんの交際相手の小滝。
その中で、何やらストーリーは展開して行きます。
清瀬は同僚たちが次々と辞めてしまったためにカフェの店長を任され、毎日忙しく働いていて、恋人の松木とも進展は足踏み状態です。
松木は、母親が習字塾をしていただけあり男でありながら美しい字を書くことが出来、字が下手な幼馴染みの樹から、字の書き方を教えてくれと頼まれます。樹は(発達性読み書き障がい)で、文字の形を認識して書き表すことが難しかったのです。
けれども、樹は母親が営むお弁当屋さんを手伝っていて、普通に仕事に励む若者でした。
イワイ弁当店に、ちょくちょくお弁当を買いに来る天音さんと知り合い、なぜか?彼女と文通することになって、、樹は一生懸命字の練習に励むのです。
現代の若者たちの恋愛事情のひとコマでしょうかね。一人一人は孤独でありながらも、一緒に歩み寄れる相手を求めている、、
あなたの明日が、良い日でありますように
そんな風に願える相手を求めているのですよね。