内田也子のブログ

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細々と読書を続けていましたが、いつの間にか映画の忘備録のようになりました。

映画ブロ友の皆さまが、次々とレビューUPなさっていて、Netflixをポチったら一番最初に「あなたへおススメ作品」と出て来たので、遅ればせながら観てみました。




「大洪水」


監督 キム•ビョンウ

2025年 韓国 108分


浸水したマンションで人類最後の日に希望を託す人々の必死の闘いが、人類生存の鍵をにぎる唯一の希望となる。(公式サイトより)




この映画を観た多くの人たちのレビューを見たら、内容がよくわからないというご意見が多いようでした。

私も、見終わった後は、スッキリ感が無くて、なんかモヤモヤ。

「それで何がどうなったの?」と思いました。


しかし、この映画の事を書こうと思って解説などを読んでいたら、ハマったのですよ、何となく。


やっぱり、韓国映画はすごい👍

と思いました。


ある日、小惑星衝突で地球に大洪水が起こり、主人公アンナ(キム•ダミ)の住むマンションの3階にも浸水して来て、窓の外は大津波が押し寄せて来ていて、マンションの住人たちは、上の階へと駆け上がっていて‥‥。


アンナは息子のジャインをおぶって、やはり水が来ない所へと逃げるのだけれど‥‥。


しかし、なんか変なんです。

何度もデジャヴのようにさっきの場面が繰り返され、え〜どうなってるの?と謎が謎を呼ぶのです。


しかし、これらは人類が新人類として生き残るための無限ループ実験だったらしく、脳データコピーの最後の課題が母性のコピーだったということ?


これって、SFの世界ではあるあるのストーリーかも知れないけれど、パニックの中(究極の危機状態)が「大洪水」って、、

う〜〜ん

不可解でした。

(この、分かりづらさに突っ込みを入れたい)

しかし、韓国映画だから納得できました。


プロポーズの翌日に恋人が盗撮で捕まるという衝撃的な事件をきっかけに、「信じること、許すこと、愛すること」の意味を問いかける。




「恋とか愛とかやさしさなら」


著 一穂ミチ〈小学館〉

2024年 P236


カメラマンの新夏(ニカ)は啓久と交際5年。

東京駅でプロポーズしてくれた翌日、啓久が通勤中に女子高生を盗撮したことで、ふたりの関係は一変する。


この小説を読む前に、川上未映子のハードな「黄色い家」を読んでいたので、なんかこちらの小説は甘いな〜と思ったのですが、それでも時々ニュースで目にする盗撮という犯罪についての物語だったので、それはそれで興味深く読みました。


歴史小説など読むと、女性の地位はだだ低く、日本は長らく男社会だったのだと痛感します。

そんな時代からすれば、たかだか女性の下着を盗撮してしまったくらいで、なにもかも失う目にあっちゃうの?と思ってしまうのですが、今はそんな時代なのですね。


感慨深いのは、啓久が盗撮した女子高生は、スタイル抜群なのですが、振り向いたら残念な女子で、そのコンプレックスがハンパないこと。


彼女は将来整形すると断言しているけれど、盗撮された事は大した事ではないと言っているけれど

『盗撮された?こいつが?』

っていう目で見られる事が耐えられないと。


啓久に「死刑か去勢!」と言い切る彼女の思考回路は、女子としてかなり複雑でした。


彼女は、義理の父親から首から下を撮影されYouTubeの人気ファミリーとしてSNSにさらされていたのです。


現代社会を炙り出す、何とも言いがたい物語でした。


「西」に黄色で「金運アップ」

って、風水では有名な言葉ですね。


この小説の主人公、伊藤花はひたすらそれを信じて青春を駆け抜けたような気がします。


「なりたい自分になる」

お金を貯めて、仲間たちと擬似家族のように暮らしたい。花の夢はそれだけだったのに、

そして姉のような、母のような黄美子さんを幸せにしてあげたかった。




「黄色い家」


著 川上未映子〈中央公論社〉

2023年 P601


ざっくりストーリー

スナック勤めの母と二人暮らしの高校生のは、母の友人である黄美子さんと出会い、彼女が経営する「れもん」で働きはじめる。


が、家を出るためにファミレスで一生懸命バイトして稼いで貯めたお金を、母親の愛人に持ち逃げされ途方に暮れていた所に、黄美子さんから「一緒に来る?」と声を掛けられ、花は連いて行ったのだ。そのまま高校に通う意味も無くなり、いつしか花は退学になっていた。


二人で始めたスナック「れもん」は、地域のお馴染みさんや、時々尋ねて来て大金を落としてくれる、黄美子さんの友人で銀座の高級クラブで働き金持ちのパトロンがいる琴美さんのおかげで、そして黄美子さんの以前の仲間だった毎月まとまったお金を届けてくれるヨンスさんの存在などで、順調に軌道に乗って行った。


お店に人手が欲しいとき、近所のキャバクラで客引きをしていた、花と同世代のと出会い、マックでのおしゃべりが楽しくて、花は初めて友人を持った。その頃、れもんに客として来店した、家庭に不満がある高校生の桃子とも親しくなり、4人は「れもん」で働きながら楽しい日々を過ごす。桃子はカラオケが上手で、桃子の歌うX(エックス)の曲に花は涙する。


そんなある日、「れもん」が火事に見舞われ、一瞬のうちに何もかもを失う。お店再開のめどなど皆無で、生活が困窮すると、花は共同生活を守るため、カード犯罪の「出し子」という危険な仕事に手を染めて行くのだが‥‥。



どこで引き返したらよかったのだろう?

花は働き者で仕事熱心なのだから、あのまま高校を卒業して就職して、普通の生活で良かったと私は思うのですよ。

本人が望めば、進学だって道はあったと思うのに、そうした環境に花はいなかったのですよね。


誰と出会うかで、人の人生は大きく左右されるのですね。生まれ育った環境はあるけれど、そこからだって自分の夢を叶えるチャンスは作れると思うのだけど、、


しかし、お金欲しさの犯罪は後を断たないし、彼女らを導く大人と関われなかったのが、「環境」なのかなぁ?


とても切ない物語で、1990年代の時代背景も懐かしく、一気に読みました。