新年早々、能登半島では大変なことが起こっている。

 

阪神大震災の時には、神戸市で罹災した。

 

震度7だったが会社の独身寮が持ちこたえてくれたので、怖い思いはしたけれど無傷ですんだ。しかし、近所に住んでいた会社の上司は向かいに住んでいたご両親の家が崩壊していて、人力で両親を探していた。震災当日はそれを半日手伝ったけれども、結局、崩れ落ちた家のがれき撤去は人の力ではどうにもならなかった。

 

生き埋められた人を救助するには、重機が必要だった。神戸と大阪を結ぶ主要幹線道路はしかし、GWや年末年始の高速よりもひどい渋滞で、重機も緊急車両も絶対に来ないと一瞬で確信できる状況だった。

 

 心配なのはわかる。

 でも、来ないでくれ。

 

口に出してこそ言わなかったけれど、強く思った記憶がある。

 

その後の震災では、阪神大震災の時の経験が活かされ、だいぶ改善されたように思う。しかし、今も迷惑なYouTuberなどが被災地に向かっているようだ。現地ではボランティアも必要となる場面はあるだろう。その場合も、バス移動などで集団で行くべきだろう。

 

大震災では、個人でどうにもならないことが多い。そういった場合は国や地方自治体などが動くべきなのだ。

 

個々で動くと救助の妨げになり得る。よく考えて、くれぐれも気を付けて欲しい。