近年のNYにおけるジブリ人気はすごい。毎年のようにどこかの映画館でジブリ映画祭なるものが開かれているし、「 君たちはどう生きるか 」( 英語タイトル・The Boy and the Heron )が今年のアカデミー賞で長編アニメ映画賞を受賞したことで、その勢いは止まることを知らない。ジブリ映画の魅力といえば、宮崎駿監督のイラスト(しかも手書き!)映像技術、ストーリーに加えて、印象深い音楽が外せない。そのほとんどを手掛けているのが、作曲家・久石譲さん。ジブリ作品にはなくてはならない立役者と言っても過言ではないだろう。そんな彼はNYでもジブリ映画音楽コンサートを開催している。2018年カーネギーホールを皮切りに、今年も開催された。

 

Joe Hisaishi Symphony concert: Music from Studio Ghibli films of Hayao Miyazaki

 

 

NY4度目のコンサートにして、かの有名なマディソンスクエアガーデンに降臨だ。

ここまでくると [ 寿司・ラーメン・ポケモン・ユニクロ ]と並んでジブリも日本の象徴としてニューヨーカーに浸透してるのではないだろうか。2万人を収容できるコンサートホールで聞く、ジブリ音楽は圧巻だった。150人を超えるオーケストラとコーラス隊、大きな画面に映し出されるジブリ映画映像に、宮崎監督と久石さんの作り出す世界に引きずり込まれる。

 

 

面白かったのが、映画の映像が流れるとまず題名が出るのだが、そこには字幕がつかず、本編が始まって何の映画かわかった観客から、毎回歓声が上がるのだ。これは演出なのか、どうなのか? 非常に興味深かった。

 

 

今回のコンサートでは「君たちはどう生きるか」の音楽は含まれていなかったので、次回に期待いしたい。