受験生のみなさん、保護者の皆さま
お疲れ様でした。
ウチ塾です。
令和6年度都立入試問題の社会に出題ですが、
個人的には、見た瞬間
出たな!取手っ!て感じでした(笑)
✴︎取手は、「とりで」と読みます。
東京の高校受験、中学受験において、
模試なんかでも
この地域の問題は見られますが
普通の問題は治水なのに、
なぜか地理でした!
今回の問題は、
交通インフラの構成や関係
路地とちょっと史跡(歴史)を織り交ぜて、
地図からは読み取りに行くのですが
アイウの写真から考えると
起伏が読み取れ、
川側が低地、離れたら台地があるということが
わかります。
ということで、
こういった地理としての問題が色強いですが
元々このエリアは、
利根川の治水工事、鬼怒川、小貝川の治水とセットとして捉えたり
もう少し広く取ると江戸の治水や利水と深く関係している
重要な場所なので
江戸・明治時代以降の洪水対策、治水、利水について
出やすい問題なんです。
✴︎詳しくはGoogle検索でお願いします。
この治水事業を担当したのが、
徳川家康が江戸に入った1590年代以降、
家臣として支えていた伊奈忠次の子、
忠治がこの地域の治水に活躍した地域にもなり
取手市に隣接した伊奈町(つくばみらい市)の
名前の由来にもなっています。
なお、埼玉県にも伊奈町があります。
あと、
昨年の大河ドラマ「どうする家康」でも
ほんのワンカットでしたが、伊奈忠次が出てましたね。
現在の利根川は
千葉県と茨城県の県境を流れ
そのまま銚子まで流れてゆき
太平洋へ流れる川ですが、
治水工事がされる前は、
どこに流れていたかというと
東京湾へつながってました。
南へ流れていた川が東に流れるわけですから
なかなか大変な工事を行なっていたことがわかります。
ちなみにこの取手市エリアの利根川の治水は
国土地理院のHPにも
専用ページが設けられているくらいなので
興味のある方は、以下のリンクからどうぞ。
https://www.gsi.go.jp/common/000084300.pdf
普通に治水を問う問題は、
上の地図が一般的です。
高校受験や中学受験で出やすいのは
こういった歴史的背景が強いと言う点と
東京から少し離れているので
一部の地域の生徒が
有利になるということもない点が
挙げられます。
まあ、出題した先生がたまたま
取手市民の可能性も十分にありますが(笑)
こんな細い路地は
行かないとわからないです。
まあ、
治水じゃなくて地理の問題・・・
ちょっと普通の出され方ではなく
フェイントされた感じの問題なのが
また面白いですね。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。