みなさんのご家庭では、食事の前に「いただきます」と言っていますか?

実は、私の実家ではその習慣がまったくありませんでした。
「ご飯を食べる前には“いただきます”を言おうね」と教えられたこともなく、

そもそも家族揃って食卓を囲むこと自体、ほとんどなかったんです。

 

では、どんなふうに食事をしていたかというと……

 

母が食事の準備をしている間に、父は何食わぬ顔でダイニングテーブルに座り、料理が並ぶとそのまま無言で食べ始めます。
(しかも、隣の使っていない椅子に足をかけて姿勢は最悪。

ご飯をパンパンに頬張りながら話すので、口元からポロポロこぼして、もう…不快度MAXです・笑)

 

さらに、ご飯をよそうのも母。たまに私。
父が自分で盛り付けをすることは絶対にありません。
それなのに「ご飯が少ない」「多すぎる」と文句をつけてきます。

(ちなみに、母は私には「自分の分は自分でよそってね」と言います。)

 

そんな環境なので、里帰り出産で久しぶりに実家に帰ったときには衝撃が待っていました。
母に「お父さんにご飯をよそってあげて」と言われ、しかも例の“注文付き”。

思わず、「食べたい量を自分でよそってよ」と返したのですが、二人とも完全スルー。
……え、私の発言、聞こえてました?(笑)

 

食事にまつわるモヤモヤはこれだけではありません。

冷蔵庫に近い席に座っているのに、父は自分でドレッシングやフルーツを取ろうとしません。
「フルーツ」「ドレッシング」とだけ言って、わざわざ遠くにいる母に取りに行かせるんです。

 

実家を離れて約10年。
いま自分の家庭を持って、あらためて実家の食卓を振り返ると、正直なところ驚きしかありません。

思えば、父は私が物心ついた頃からずっとこんな調子。
たぶん、死ぬまで変わらないんだろうなと思います。

そんな父を見ていると、
「自分の子どもに、あの食事風景は見せたくないな」と思ってしまう、今日この頃です。