「絶対無理」「お前には無理」
幼少の頃から父によく言われたことである。
ピアノをやりたい、バスケをやりたい。
事あるごとに習い事をしたいとせがんだ。
ただ、それが実現することはなかった。
理由は「ぱぴこにはできない」頭ごなしに否定をされたからだ。
有難いことにうちにはお金がないわけではない。
今回の里帰り出産においても、生活費は受け取らない。また、出産一時金のはみ出た分は両親持ちとのこと。
習い事をせがんだとき、母は専業主婦だったので時間がないわけではなかっただろう。
今お腹の中に子供がいて、少しは親の気持ちがわかるようになるかなと感じていたが、
今現在は子どもの可能性を否定する発言が出てくるのが理解ができない。
なぜその発言に至ったか推察してみることとする。
習い事をしても大成できる人が少ないからか?
家族の時間をかけたいからか?
私が行き着いた答えは
「自分が子供より優位に立ちたいから」
という小さいプライドだったのかなと思う。
あまり褒めてもらった記憶がなく、子供が新しくできることに対してよく思っていない。
「できない」ということが、父にとってコントロールするのに好都合だったのだろう。
また、テストで何点とる!と宣言した時も
絶対無理と頭ごなしに否定された。
悔しくて悔しくて仕方なかった。
ただ、そこでグレたり反抗することなく
地元の数少ない(自称)進学校に行けて、そこそこの大学に進学できたから、
もしその「絶対できない」言葉が反骨精神を培ったと思うと、少し複雑ではある。