前に書いたように
私は超絶音痴であるがゆえに
姉妹より「人前で断じて唄うべからず」
とのお達しを出された身だった
ほんの数年前ある日のこと
姉との電話中に
'シンディ・ローパー'の話になり
というか'シンディ・ローパー'という
名前が出てこず…
「あの曲の人よね、あの曲」
名前が無理なら曲から…
だがしかし
名前がわからないのに
曲名はもっと至難の技じゃ…
なんだけれど
何とか糸口を模索する
そういう年齢の姉妹…
曲名も出てこないけど
メロディは浮かんでる
えーいっ
仕方なく…歌ってみた

苦肉の策

出しちゃったまさに禁じ手

「そうそうっ
わかった

'Girls Just Want to Have Fun'ね

」曲から曲名が閃くから
割とイケるかも?…

曲名が出たらもう少し…

閃いた


'シンディ・ローパー'


ようやく名前が出てきて
すっきりしたのも束の間
姉が
「由羽ちゃん、音痴治ったのね


だって、曲わかったもん

」だとっ


今頃ですか…

というか
'治った'って


そりゃ家族の前ではお達しを
頑なに守ってきた私だけれど…
いえ、学生生活までは
いつでも誰の前でも
守り通したけれど…
社会人になると、そうはいきませぬ…

姉の思いとは裏腹に
大分昔からご披露しちゃってましたけれど…
だけど、笑われないもーん

音痴が治った


と素で驚いて感心する姉…

でも、そうかっ


音痴は治る


だから、大丈夫だ



「僕は音痴じゃない
」だから音痴じゃないってば


だって私だって音痴じゃなかったもーん

