虫
私は今現在虫がとても苦手です。
元々は、虫とばかり遊んでいるような内向的な変わった子でした。
住んでいた場所は、そんなに田舎ではないけれど、東京に比べるとまだ沢山の種類の虫が住宅地で簡単にみつかる所にいました。
カブトムシ、くわがた、アゲハチョウ、カマキリ、カミキリムシ、オケラ、もんき蝶、しじみ蝶、あおすじあげは・・・・・・・。
沢山のマル虫(団子虫)を両手一杯に持てるだけもって、近所の女の子が「うわゎぁ!!!!きもちわるい!」と逃げるのを追いかけたりしていました。(←変態)
さて、虫が劇的に恐くなってしまった出来事を・・・。
●ステップ1
カマキリの卵(枝についているスポンジ状のもの)を何気なく家に持ち帰り、自分の机のしたの水槽(空)にぽんと入れました。
数日は、「まだ孵化ないかなー」と観察していましたが、やがて忘れてしまっていました。
時は流れ・・・・・。
ある日、机について、勉強していると机の上に身長1cmくらいの、かわいいカマキリの赤ちゃんを発見!!
「わー。かわいい!どこから入ってきたんだろう?」
と、気付くともう一匹。
もう一匹・・・・。
((((;゚Д゚)))ハッ
慌てて足元の水槽を見ると、そこには・・・・・・・・・!!!!!!!!!!
数百匹のカマキリが・・・・・・・・・・・・・・!!!!!!!!!!!!!
幸い(???)虫の超苦手な母親は、当時入院していて、変わりに祖母が居ました。
祖母は戦中を生きてきただけあって、虫などで動揺する人ではなく、冷静に「外に捨ててらっしゃい!!」
と言っただけですんだ。
(ママ、居なくてヨカターヨ)
●ステップ2・・・・。アゲハ蝶。
アゲハの幼虫はパセリとか、みかんの木の葉についていますが、触るとクッサーイ角を2つ出します。
幼虫がアゲハになる過程を見たくて、つかまえた幼虫を、”紅白饅頭の空き箱”に穴をあけてその中に入れていました。
前回同様、数日はえさをあげたり様子を観察していましたが・・・・・・・・・
やがてさなぎになってしまうと変化がなくてつまらなくなったのでそのまま机の上に放置していました。
数ヵ月後・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
やはり机にいると、なにやら「カサカサ・・・・カサカサ・・・・」という音が・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ここで心臓が止まりそうになりました・・・!!!
あ!蝶がかえったのか??
恐る恐るその箱を開けてみると・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
羽化しかけて片方の羽がまだしわしわの蝶が飛び出してきたではないですか!!!!!!!!
それが「うらみ~ます~」とでも言うかのように、私の顔に目掛けて飛んできた・・・・・・!!!
ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
ずっと絶えず成長を見守り、羽化をまっていたなら、感動的な瞬間であったはずなのですが、馬鹿な子供だった私は、数ヶ月そのまま箱を放置していてその存在を忘れていました。
心の中で、残酷にも「もう死んでしまったのかなー」と、思っていたので、それが突然飛び出てくると、まるでゾンビの様に恐怖感があったのです。
その羽のひきつったような状態の蝶はそのまま部屋の中をバタバタと呪いをかけるように飛び回った後、羽のしわしわのまま外へ飛び立って行きました。
その後どうなったのかはわかりませんが、厳しい自然界の事。鳥などの格好の的になったのは想像するに難くありません・・・(TдT)
・・・それからというものの、外で蝶が飛んでいるのを見ると、蝶が復讐しにきているとしか思えなくなりました。
蝶って予測できない飛び方するじゃないですか。
ひらひら~・・・ひらひ~ら・・・・って。
(↑ 表現してみました)
遠くに居る時から目でガン見です。「こっちにくるな・・・・・こっちにくるな・・・・・」
と祈れば祈るほどこっちにやってきます。
そして私を脅かすように目の前をひらひら・・・っとしていくのです。
そう、蝶の呪いはまだとけていません・・・。
でも成長過程でこういう残酷な事をしてきてしまったからこそ、命の大切さってわかってくるんじゃないかと思うんですけれど・・・・。
(自分でフォロー _| ̄|○)
虫達よ(特に蝶)、 ごめんなさい・・・!!