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先日、作家の宮尾登美子さんが逝去された事をニュースで知りました
宮尾さんと云えば『天璋院篤姫』や『鬼龍院花子の生涯』『藏』が有名ですが、私が初めて読んだのは確か『櫂』だったと思います
宮尾さんの生家を舞台とした自伝小説とも云えそうな『櫂』や『仁淀川』は、戦前から戦後の動乱を生きて来られた宮尾さん自身の人生を克明に追うようで、作り物語よりも人でも物でもリアルな生き方や軌跡に惹かれる私は、宮尾さんの著者の中の自伝的なものばかりをかき集めて読んでいました
『手とぼしの記』や『お針道具』などは宮尾さんの日常が伺い知れるようなエッセイで、人柄が伝わってきそうな温度のある内容です
有吉佐和子さん、幸田文さん、曽野綾子さん、吉屋信子さん、森茉莉さん、円地文子さん、宇野千代さん、私が何度も読み返すほどに好きな女流作家さんですが、皆故人の方ばかりです
そしてまた宮尾登美子さん
新しい作品にはもう出会えないけれど、遺された珠玉の作品たちをもう一度読み返してみることにいたしましょう
心よりご冥福をお祈り申し上げます
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