夕食後、愛犬と外に出た母の悲鳴が聞こえた。
家を出たすぐ道路の真ん中で
うつ伏せに倒れていた。
自分で仰向けに寝返りをして
「起き上がれない。」と言うので
「救急車呼ぼうか?」と言うと
嫌だ。と顔を歪める。
両手を私に差し出して
「引っ張って」
試みるが、無理だった。
ちょうど近所の方が通りかかって
一緒に起こしてくれた。
犬に引っ張られて転んだと言うが
愛犬は家の前で固まっていた。
お風呂に入って寝ると言う母を止めて
温めると良くないから
洗顔だけにしておいた。
転んだ時
咄嗟に左手を道路についた。
同時に左脚を打撲。
膝の下から指先が痛くて、少し腫れた程度で
骨折はしていなかった。
直後は歩いていたのが
だんだん痛みが激しくなった。
前に整形外科でもらった痛み止めの薬を飲んで
膝下と足の指先に
それぞれ保冷剤を手拭いに巻いて
アイシングをしたら
20分後に、冷たいから外したと
保冷剤を持って来た。
その後
自分の部屋で
大音量でテレビ鑑賞。
翌朝、ピンシャンしていて
びっくりした。
痛くないのかと聞いたら
ちょっと、と言うくらいで
午後のデイサービスは
体操だから休むように勧めれば
体操してくれば良くなるわよ。と行く気満々。
普通の年寄りなら
転倒、入院、寝たきりのコースまっしぐらだと思うが
うちの母は、不死身だった。
いやあ、ありがたい。
しかし、困った事がひとつある。
転んだ事を全く覚えていない母は
今夜も犬を外に連れ出そうとするので
つい、キツイ口調で
咎めてしまった。
そもそも、犬は最初から外に出たくないのに
母が何回も連れ出すので
家に戻りたい犬が
逃げたのだと思う。
夕食後は、後片付けで忙しい時間帯なので
つい目を離した隙の出来事だった。
今回は打ち身だけで済んだが
毎回
このやり取りがあるのが、悩みのタネなのだ。