THE大学OF富士宮第一講 | uc.11ブログ

THE大学OF富士宮第一講

昨日は、平成23年度富士宮市中小企業大学の講義が富士宮市役所の大会議場で行われました。
講師は、静大副学長の石井潔先生でした。
先生は哲学を主にやられてきたようで、今回のテーマは
「今なぜ正義について語ることが求められているのか」
というものでした。
テーマが流行りのものというのに加え、先生のしゃべりが巧くて引き込まれました。
何回か中小企業大学の講義を聞いていますが、
聞いているだけで頭の良さが伝わる講義は正直初めてでした。
豊富な知識が生かされたしゃべりは、見習いたいと思いました。
テーマの「正義」というものは、どうも私のようなひねくれた人間にとって、
疑ってかかるべきものとしてうつってしまいます。
その辺は、哲学者たちもいろいろ議論しているようで、
極端な考えが、どのような結果を生むのかという話は、
考えさせられました。
石井先生は、それらの哲学者の中でアマルティア・センという人の
考えに多くの内容を費やしました。
私なりにセンと言う人の考えを、
短い講義の中の話だけで解釈すると、
正しい正義とは正しい情報の元、皆で議論を尽くして導き出したものでなくてはならない。
というスタンスのようです。
石井先生は中庸というキーワードも出していました。
結局、現実世界には勧善懲悪的なわかりやすい正義というものは
存在していなくて、
一つ一つの事柄を皆で考えていくのが大切という事のようです。
今の世の中、‘わかりやすさ‘が求められすぎて
複雑なもの、わかりにくいもの、面倒臭いものは敬遠される傾向にありますが、
単純でわかりやすいものには、それだけの危険があるというのを
改めて認識しました。