犯罪心理学の話
夜から恒例の中小企業大学へ行きました。
今回は、静大大学院人文社会科学研究科の磯田雄二郎教授による
「犯罪と異常心理―犯罪心理学は成立しうるのか?―」
です。
磯田先生は東大で犯罪者の精神鑑定を担当していたそうで、
どちらかというと、犯罪心理学者とは立場が逆のほうだったとのこと。
それでも犯罪心理学については思うことがあるとのことで、
実際に自身が鑑定した事例も踏まえて話してくれました。
特に犯罪心理学は、科学として未成熟であるという指摘は面白く思いました。
これは、1972年にエンゲルという人が提唱した異常心理という病気を論ずるには、『生物―心理―社会的視点』の総合した見方をしなければならないというものを
犯罪心理学でも適用すべきだという考えが基本にあります。
例として先生があげたのが、酒井法子被告の話で、
社会的視点としては、母親で子供がいる人間が再び罪を犯すとは考え難いというもの。
心理的視点では、本人も十分に反省しているというもの。
裁判の様子を伝えた報道をみると、ここまでで終わっています。
ただ、先生の主張ではこれでは不十分で、
ここに生物―言い換えると医学的な視点が必要だということです。
医学的視点にたつと、4年間常習的に薬をやっていた人が、
完全に克服するのには数年から10年はかかるということを言っているところは無く
そこに科学的立場に立つのには不十分と言っています。
テレビなどに出てくる犯罪心理学者についても、
科学者としての立場の発言と言えない単なる評論を、
犯罪心理学者という肩書きでしているのはどうか? とバッサリ言っていました。
犯罪心理学というものに対する先生の思いが強く感じられる講義でした。
ちょっとニュースを見るときの楽しみが増えました。
今回は、静大大学院人文社会科学研究科の磯田雄二郎教授による
「犯罪と異常心理―犯罪心理学は成立しうるのか?―」
です。
磯田先生は東大で犯罪者の精神鑑定を担当していたそうで、
どちらかというと、犯罪心理学者とは立場が逆のほうだったとのこと。
それでも犯罪心理学については思うことがあるとのことで、
実際に自身が鑑定した事例も踏まえて話してくれました。
特に犯罪心理学は、科学として未成熟であるという指摘は面白く思いました。
これは、1972年にエンゲルという人が提唱した異常心理という病気を論ずるには、『生物―心理―社会的視点』の総合した見方をしなければならないというものを
犯罪心理学でも適用すべきだという考えが基本にあります。
例として先生があげたのが、酒井法子被告の話で、
社会的視点としては、母親で子供がいる人間が再び罪を犯すとは考え難いというもの。
心理的視点では、本人も十分に反省しているというもの。
裁判の様子を伝えた報道をみると、ここまでで終わっています。
ただ、先生の主張ではこれでは不十分で、
ここに生物―言い換えると医学的な視点が必要だということです。
医学的視点にたつと、4年間常習的に薬をやっていた人が、
完全に克服するのには数年から10年はかかるということを言っているところは無く
そこに科学的立場に立つのには不十分と言っています。
テレビなどに出てくる犯罪心理学者についても、
科学者としての立場の発言と言えない単なる評論を、
犯罪心理学者という肩書きでしているのはどうか? とバッサリ言っていました。
犯罪心理学というものに対する先生の思いが強く感じられる講義でした。
ちょっとニュースを見るときの楽しみが増えました。