E組首位に浮上 | #029ブログ#

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◆2018年ロシアW杯アジア2次予選兼アジア杯2019予選E組 日本3―0シリア(8日、オマーン・マスカット、シーブスポーツスタジアム)

 FIFAランク55位の日本は3―0で同123位のシリアを破り、E組首位に浮上した。後半10分、FW本田圭佑(29)=ACミラン=がハリル・ジャパンでは初のPKを決め先制。同25分にFW岡崎慎司(29)=レスター=、同43分にはFW宇佐美貴史(23)=G大阪=が追加点を挙げた。負ければ自力での2次予選首位突破が消滅する瀬戸際で踏みとどまり、同予選3連勝。13日はイランとテヘランで親善試合を行う。

 激戦を終えたハリルホジッチ監督の目の下は黒ずみ、白いシャツは汗でびしょびしょだった。天王山として迎えた中立地オマーンでのシリア戦を完勝で終え、ようやく首位に立った。「この勝利を探していた。美しい勝利。選手を祝福したい。PKも初めて取ることができた。私たちは良いものをもたらした」。指揮官は上機嫌だった。

 前半は0―0。気温35度、湿度61度の気候に苦しみ、既に肌寒い欧州から移動してきた主力は動きが鈍かった。こう着した展開を打開したのが、念願のPKだった。後半9分、自陣深くからMF長谷部が前線にフィードすると、追いついた岡崎にエリア内でシリアDFサリフが激突。主審の笛が鳴った。1月16日のアジア杯イラク戦以来、ハリル・ジャパン発足10戦目で初のPK獲得。本田が左足で落ち着いて決め、流れを呼び込んだ。

 「あれは、10試合に1試合で取れるPKでしたね」。老将はニヤリと振り返った。シリア・イブラヒム監督が「あれはうちのミス」と言うように、普通は起こらないプレー。指揮官が言う「16メートル(エリア内)でのアグレッシブなプレー」で得たPKではなかった。ただ、一発で背後を狙った長谷部のパス、一瞬で抜け出した岡崎の動き出しと、縦に速いハリル流が顕在化した瞬間でもあった。

 前半は足元のパスばかりを狙い、ミスを頻発。前半20分以降、指揮官はピッチサイドに張り付いて声をからした。ハーフタイムに「中盤の距離を近くするように」と修正を指示すると、途端にパスが回り始めた。後半25分の岡崎、43分の宇佐美の得点もスピードに乗った狙い通りの攻撃。守っても、W杯予選はこれで4戦連続無失点だ。

 「この試合が一番難しい、一番大事な試合」。選手の耳にたこができるほど繰り返した天王山で快勝。「ワンタッチでかなりチャンスを作れた。それが我々のアイデンティティーだ。まだまだ向上できる」。ハリル・ジャパンの目指すべき方向が、少しだけ見えた一戦だった。
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