8年間、母親を追っかけて
育った地を離れ"ココ"にきた。
母親と暮らせば楽になれる
そう期待をしていたわたし。
というのも私の両親は別居していて
父と暮らしていた私は思春期を迎えようとする時期だった。
もっとも、今ではなんとも小さいことではあるが
生理用のナプキンや、下着を一人で買いにいかなければならなかったことが母親と暮らしたいとおもう一番の理由であった。
父親は察してなにも言わず小遣い以外のおかねを渡してくれたが
知り合いに見られたくないために自転車でわざわざ40分ほどかけて
『女になんか生まれてこなきゃよかった』
泣きながらペダルをこぎ、買いに行った。