産土神社鑑定士 真壁辰郎です。
今日はそこそこ暑い一日だったでしょうか。
六月も最後の週が始まりました。
昨日から今日にかけて
「茅の輪くぐりの神事に参列してきました」
「とても厳粛でシャキッとしました」
等のメールを複数いただきました。
天神さまでの夏越大祓ですね。
天神さま系列では昨日の25日。
それ以外では6月30日が多く
7月30日というところもあります。
夏越の神事は
元々は疫病退散を願って始められました。
現代は疫病などとは
ほとんど無縁のように過ごせていますが
コ〇ナの影響でそれを実感する人も
多いことでしょう。
遠い昔
旅の途中で宿が見つからずに困っている
旅人がいました。
とある村に
巨旦将来(こたんしょうらい)という
金持ちの弟と
蘇民将来(そみんしょうらい)という
貧しい暮らしをしている兄が住んでいました。
旅人は
「宿を貸してほしい」
と最初に弟に頼みます。
しかし弟の巨旦将来は
裕福な暮らしをしていたのに
断ってしまいます。
次に旅人は
兄に同じように頼みますと
兄の蘇民将来は
たいへん貧しい暮らしをしていましたが
旅人に宿を貸し
そして手厚くもてなしてくれました。
旅人はお礼に茅の輪を渡し
「もしも疫病が流行した時は
この茅の輪を腰に付ければ逃れられるでしょう」
と伝えます。
その数年後
その地域で疫病が流行し
弟の巨旦の一族は1人の娘を残して
全滅しますが
茅の輪を腰に付けた
蘇民将来の家族だけは
全員助かりました。
その旅人こそが
「スサノオノミコト」でした。
このことが伝えられ発展し
現在の茅の輪と
神事になっています。
今年からは
一般の方々の参列も
従来通りに復活している神社さまも多いです。
神事への列席を
待ち侘びてた人もおられるでしょう。
お時間の関係などで
神事への参列が叶わない人は
7月に入りましても
「茅の輪」は
設置されたままの神社さまも
多いですから
ぜひともお時間を作られて神社に参拝し
くぐっていただければと思います。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190627/16/ubusuna-jinja/0e/ef/j/o2272170414482840931.jpg?caw=800)
左 右 左
と三回。
茅の輪をくぐりながら
次のように唱えればなお良しです。
「水無月の 夏越の祓する人は
千歳の命 延ぶというなり」
みなづきの なごしのはらえするひとは
ちとせのいのち のぶといふなり