産土神社鑑定士 真壁辰郎です。
午前中から降り始めた雪は
午後三時ごろから積もりはじめ
午後六時にして窓からのぞくと
外は銀世界になりつつあります。
明日の朝は
一面が真っ白なのでしょう。
この冬で最初で最後の
積雪となるのかもしれません。
昨日がいいお天気だったものですから
たった一日で
別の地方へ移動したかのような錯覚さえおぼえます。
私は雪景色が大好きです。
京都で暮らしていましたときも
冬が待ち遠しかったですし
雪がちらつきはじめますと
心がワクワクしたのが思いだされます。
それは私が
冬に生まれたということもあるのかもしれません。
東京で暮らしていますと
雪が見れない年もあったりして
何となく損をしたような気持ちにも
なったものでした。
毎年12月頃になりますと
「今年はどうかな・・」
「一回くらいは降るかな・・」
と思いを馳せたりもします。
雪国で暮らされている方々は
ほんとうにたいへんだろうと思うんです。
日々の雪かき
ライフラインが遮断される
年に一・二度の
雪を楽しみにしているのは
雪とはほぼ無縁の
都内で暮らしているからこそ言えることでしょう。
東京都内では
雪が10センチも積もれば大事です。
通勤に大きな影響が出ますし
高速なども
打撃をうけることでしょう。
明日の朝は
そうなるのかもしれません。
不謹慎な言い方に聞こえるかもしれませんが
雪は厳しさよりも
癒しの要素が多いんです。
そしてこれは
人間に対する見直す時間とも捉えられます。
日々を時間に追われて暮らしている現代人。
全てのことが便利になり
そして時間が短縮されていく現代。
どんどんとスピードが増していく人間に対して
「そんなに急いで何処へ行く？」
降り積もる雪を眺めていますと
そう言われているようで
時間がゆったりと流れていくのが感じられます。
台風や大雨と同じように
雪もまた
浄化の要素が強く存在しています。
真っ白になる
その天からの白さが大地を覆いつくすとき
人の心も
リセットされるような気がしてなりません。
