私の心の師について(後編) | 幸せを呼び込む神社 神さまからの後押しを頂く参拝とは

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こんにちは
産土神社鑑定士 真壁辰郎です。


この記事は
午前中に書かせていただいたものに
加筆してアップしています。

よろしくお願い致します。


今日も東京は
昨日に続いて気持ちのいいお天気でした。




私が唯一
心の師と仰いでいるのは
酒井雄哉大阿闍梨(さかいゆうさいだいあじゃり)ですが

神社や神さまのことを
お伝えしている私が

師としている方が
お坊さんだということに

奇妙な感じをもたれる方も
おられるかもしれません。


私は神社や神さまのことを
真剣に学び始めて25年になりますが

その原点は

40年前に酒井さんのことを知ったときだと
今ではわかるんです。

酒井さんは御自分で

「自分は人生の落伍者」

だと仰います。

事実

酒井さんはお坊さんのエリートではありません。

得度をされたのは
40才のときでした。

それまでの人生では何度も失敗されて

ご結婚をされた奥さまも
新婚二ヶ月目のときに自殺されるという
体験をされます。

その理由もわからず
どんどんと自暴自棄になりながら

街中を徘徊するように日々を過ごされます。

そのような中で
比叡山へと幾たびか足を運ばれるのですが

やがて

「私をお坊さんにしてください」

と懇願されます。

ですが仏教についての知識も何も無く

延暦寺が何宗のお寺かも知らずに
呆れられたといいます。

そのような酒井さんでしたが

「身体が丈夫なことだけには自信があった」

という思いから
行(ぎょう)の道を選ばれます。

そして数年後には
千日回峰(せんにちかいほう)の行へ入られ

「現代の生き仏さま・・」

と多くの方に慕われるようになるのですから
人の人生というのは
本当にわからないものです。



私は実は
前世の記憶がひとつだけあるんです。

生まれたときからではなく
よみがえった記憶なのですが

前世では

30歳過ぎまで侍(さむらい)だった私は
後に刀(かたな)を捨ててお坊さんとなりました。

どこかのお寺の仏門に入ったわけではなく
ただひとりで日本全国を歩いてまわった僧でした。

そのときの人生でやり残したことを
しっかりと果たすべく

今の時代に生まれてきています。


40年前に初めて京都新聞で
酒井さんのことを知ったときに

私の魂のレベルで
共鳴するものがあったのだと感じています。

そして時を経て導かれてきた・・

という気がしてなりません。

私が実際に酒井さんにお会いして
お言葉を交わすことができたのは

阿闍梨さまが80歳を過ぎてからなのですが

それも私にとって最適な時期だったと
今では感じています。

一昨年の秋に

私は菩提寺である京都の妙心寺で買った
数珠を持っていき
お加持をしていただいたのですが

それが酒井さんとの
最後の時間となりました。



人間は

何度も生まれ変わってくるのですが

それは前世でやり残したことを
叶えるためにくるわけです。

私はお坊さんとして生きた

前世の後半の人生でやり残したことを

今世では神社や神さまのことを主として
伝えていくという形で
果たそうとしています。


私の人生に
残されている時間がまだまだあるならば

いずれは誰もが気軽に訪ねて来れる
庵(いおり)のような場所を持てれば・・・

というのが私のひとつの夢なんです。





酒井さんの本は多く出ていますので
よろしければ読まれてみてください。

素敵なメッセージに
たくさん出会えることでしょう。














酒井さんは最初の千日回峰行を終えられた後

「悟るものなど何もなかった」

と仰られています。

それで


「まだやることが残っている気がするな・・」

「とりあえず もう一回同じように歩いてみよう」


と思われて

半年後に二度目の
千日回峰の行に入られます。

そして1987年

60歳という最高齢で
二度目の満行をされます。

二度の回峰行を達成されたのは
比叡山千年の歴史の中でも
三人しかおられません。

二度目の回峰行を達成された後の感想が


「なんにもなかった」


「毎日同じことをしているだけだから 
 最終的に千日できたって
 なにも得るものなんてありゃしない。
 あるわけないんだ。

 ただ 自分が生きていられて
 千日を終えたということだけだよね。
 それ以外にはなにもない。」







酒井雄哉大阿闍梨のことを思うと
書きたいことは山ほどあるのですが

私の文章力ではかぎりがありますから
このあたりでやめることにします。


私には

阿闍梨さまのことを思い出しながら
今後のことに思いを馳せる

そのような本年の
秋のお彼岸の七日間でした。


つたない文章ですが

最後までお読みくださり
心から御礼申し上げます。

ありがとうございました。




プロフィール
産土神社鑑定

十月の開運参拝日は

8日  寒露(かんろ)

23日 霜降(そうこう)

になります。


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