私の心の師について(前編) | 幸せを呼び込む神社 神さまからの後押しを頂く参拝とは

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こんにちは
産土神社鑑定士 真壁辰郎です。


お彼岸が明けて
東京は清々しい秋空となっています。

皆さんの
お彼岸はどうだったでしょうか?

お墓参りや
神社参拝に行かれた方々から
御礼のメールをたくさんいただいています。

読ませていただくと
ほんとうに心が温かくなるものですから

こちらこそ
感謝の気持ちでいっぱいです。

ありがとうございます。



昨日の記事でお伝えしました


「真壁さんが 師とされている方はどなたですか?」


というご質問について
少し書かせていただこうと思います。


私が産土神社(うぶすなじんじゃ)のことを
探求するようになって

25年の月日が流れます。

その間私は
何人かの方より学ばせていただきました。

本をきっかけに実際にお会いして
講座などにも足繁く通った日々があります。

私が学んだのは
神話 日本史 神社史 古神道 仏教
などが主になります。

それぞれの分野のエキスパートといえる
先生方は
私に多くの事を与えてくださいました。

そのおかげで
現在の私があります。

そのことには心から感謝しているのですが

「私の師は誰だろうか・・」

という事に思いを馳せますと
たったひとりしか思いつきません。

専門分野におけるそれぞれの先生方は

知識や指導法などには
素晴らしいものがあるのですが

残念ながらいろいろな「欲」などが
垣間見える人もおられ

人間的には
心から尊敬できる方はおられませんでした。

素晴らしい指導者=人格者

ではないということです。


その中で

私がただひとり 心の師と思っているお方は

酒井雄哉大阿闍梨(さかいゆうさいだいあじゃり)です。


酒井さんは
千日回峰行(せんにちかいほうぎょう)を2度満行された
天台宗の行者さまです。

千年を越える比叡山の歴史の中でも
2度満行されたのは3人しかおられません。

その酒井さんは
昨年の秋分の日に87年のご生涯を閉じられました。


私が酒井さんを初めて知ったのは
京都新聞でした。

1973~4年の頃だったと記憶しています。

今から40年ほど前の話です。

新聞には比叡山のお坊さんが
千日回峰行という荒行を
始められたということが載っていました。

そのときに初めてこの行のことを知ったのですが

「こんなこと ほんとに出来るのかな・・・」

と思ったことを覚えています。


◇千日回峰行

千日回峰行は7年間かけて行なわれます。
1年目から3年目までは、
1日に30キロの行程を毎年100日間行じます。
定められた礼拝の場所は260箇所以上もあります。

4年目と5年目は、同じく30キロをそれぞれ200日。
ここまでの700日を満じて、
9日間の断食・断水・不眠・不臥の“堂入り”に入り
不動真言を唱えつづけます。

6年目は、これまでの行程に京都の赤山禅院への往復が加わり
1日約60キロの行程を100日。7年目は200日を巡ります。
前半の100日間は“京都大廻り”と呼ばれ、
比叡山山中の他、赤山禅院から京都市内を巡礼し、
全行程は84キロにもおよびます。
最後の100日間はもとどおり
比叡山山中30キロをめぐり満行となるものです。

(天台宗ホームページより)



700日を終えた後の「堂入り」は
9日間の「断食・断水・不眠・不臥」

これは

何も食べずに 水も飲まず そして眠らず 

身体を横たえることさえも許されずに
お堂の中で真言を唱えながら9日間をすごすというものです。

医者に言わせれば
「必ず死にます」
という行です。

堂入りのとき酒井さんは

「4日目くらいから死斑が出てきて、
 魚のくさったようなにおいがしてきてな」

と仰っています。

最後の年の京都大廻りの
一日84キロを歩くという行も
睡眠時間2時間の中で行われます。


酒井さんは最初の千日回峰行を
1973年に開始されて
1980年に満行されます。

そして1979年に
この千日回峰行の様子が
NHKで放映されました。

この番組は私も当時見たのですが

youtubeでアップしてくださっている
人がいました。

よろしければぜひ。


『行 ~比叡山 千日回峰~』


あらためて見まして
酒井さんがほんとうにお若くて驚きます。

最初の千日回峰行を始められたときは
47歳。

満行が54歳ですので
今の私より若いわけですから妙な感じがします。

私が初めて直接お会いしたときは
阿闍梨さまは80歳を過ぎておられました。


続く・・・





プロフィール
産土神社鑑定

十月の開運参拝日は

8日  寒露(かんろ)

23日 霜降(そうこう)

になります。


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