皆さん、このニュースどう思いますか。
8日の宮崎県沖の地震を受けて、気象庁が発表した「南海トラフ臨時情報」。
今後一週間ほど、南海トラフ大地震の発生のリスクが高まるため注意せよとの広報を受け、一斉にマスコミが異口同音に地震の危機を煽りだしました。
これを受けて、岸田がカザフスタン・ウズベキスタン・モンゴルの外遊を中止。
って、これが理由で外遊を中止しちゃうの?
外交日程の中止とか、相手国に迷惑がかかることだから、よほどのことがなければすべきではないと思いますが。
■M8クラスの地震“1週間以内に0.5%” 南海トラフ「巨大地震注意」
今回の地震が南海トラフ地震に繋がるおそれはあるのか。気象庁は初めて「南海トラフ地震臨時情報」を発表し、巨大地震が起きる可能性が高まっていないか調査しました。
評価は、3段階中2番目の「巨大地震注意」。1週間以内にマグニチュード8クラスの巨大地震が発生する確率は約0.5%です。
ちょっとこの約0.5%という数字をどう評価したらいいのか分からないのですが。
他の記事を見るとこの数字は平時の倍で、「専門家的には」非常に高い数値とのことです。
しかし「専門家的には」そうかもしれませんが、一般人の感覚からすれば、えっ、それってまず起こることはないってことなんじゃないの?という拍子抜けするような気持ちになるのですが。
もちろん一週間以内に南海トラフ地震が起きて日本が壊滅的な被害を受ける可能性はゼロではありませんが、0.5%という数字を見ると、それは今後一週間以内という特定の時間内でのみ注意すべきものではなく、常日頃から気を付けておくべきものではないでしょうか。
そうなると、今後首相は一切外遊なんてできませんよね。
アメリカ行って、議会でアメリカ人のスピーチライターに書いてもらった原稿読んで、自分の言葉で一切喋らず、拍手喝さいしてもらっていい気分になっている場合じゃないですよ、ええ、メガネの岸田君。
別に僕は、地震なんて起きないから心配なんてするな、なんて言いたいわけではなりません。
地震が今後一週間で起こるリスクが平常の倍に高まったとはいえ0.5%なんだから、この一週間だけ注意したってしょうがないでしょ、ということを言いたいだけです。
ましてやその極小のリスクのために外遊日程を中止するなんておかしくないですか。
ていうかちょっと恥ずかしいよ。
勘ぐった見方をすれば、これが中央アジアやモンゴルじゃなくてアメリカだったら中止せずに行った気がするんだよな。
ようは、相手を見て中止するかどうかを決めたわけで、もしそうだとすれば相手国に大変失礼な話です。
もっともこれも僕の勘繰りなんだけどね。
この気象庁の発表がもたらした効果は岸田の外遊の中止だけではなく、日本各地の海水浴場の中止や行楽・帰省の中止、新幹線の運行の見合わせなど、お盆休みを前にして広範な範囲に影響を与えてしまっています。
経済活動にも影響が出てきそうで、いわば「自粛」という名の自己経済制裁というべきか。
コロナや震災等の危機が叫ばれた時にこれは繰り返されてきたことで、既視感ありありではあるのですが、それでも日本は繰り返すのだから、ちょっとため息が出る思いがしますね。
長期的にはもちろん地震のリスクはいずれ起こるものであり、当然注意すべきですが、それを一週間以内だとか、短期的に範囲を限定した中では0.5%程度のリスクを過大に言い立て不安を煽り、人々の行動を規制するというやり方はもうコロナでさんざん見てきたのでこれもまた既視感でしかありません。
それでも各地で自粛の動きが出てしまうのは、万が一これで本当に地震が起きて事故が起きたら「それ見たことか」と一斉に叩かれるからで、いわば非常に日本人的な責任回避の動きなのかもしれないと思います。
コロナの時も2020-21の一年間のコロナによる死者は季節性インフルエンザと同程度の約一万人で、実際その程度のリスクだったのですが、マスコミが過剰に不安を煽ったせいで打つ必要もないワクチンを皆こぞって打ちましたよね。
しかし気象庁が出した情報で首相が外遊を取り止めるとはどういうことかと首を傾げたくなるのだけど、僕なんかはこういうとき政府が何らかの意図をもって情報を出していると考えるのだけども、このケースはどうも岸田自身もこの情報に振り回されているように見えるんですよね。
事実がどうなのか僕なんかに分かるわけはありませんが、少なくとも岸田が外遊を止めた理由は、この情報が出た中で外遊して、万一その間に地震が起きれば猛烈に批判されるからという、ものすごく日本人的な安全パイ志向からくる行動のように見えます。
しかし首相がこのように行動したことで全国一斉に自粛の動きが広まってしまい、経済に悪影響を及ぼす点のほうをむしろ非難すべきではないでしょうか。
少なくとも僕はそのように思います。
反ワクチン派は「誤情報の拡散禁止」という政府の方針に積年の恨みが溜まりまくっていますが、誤情報を言いふらしているのはどっちなんだ!という感じです。
たとえ可能性が1%以下でもリスクはリスクなんだから、リスクを強調するのは誤情報ではない!とでも言いたいのでしょうか。
それなら交通事故のリスクをなくすために人間全員外出するなよ。
社会も経済も回らなくなるだろう。だがそんなこと知ったことか。
死ぬリスクをなくすために一生救命カプセルかなんかに閉じこもってろ。
それでも人間いつかは死ぬんだがな。
情報に振り回される日本。
政府自体もそれが誤情報なのか、というか情報の持つリスクの程度を正しく判断できず、いわゆる「専門家」の意見を鵜呑みにして振り回されているような気がします。
政府がそんなもんなんだから、国民も右往左往するしかない。
というかこういうことが繰り返されるうちに、政府がいかに「オオカミ少年」であるかが周知され、政府の情報に対する信頼度がもっと下がればいいのかもしれません。
日本人の政府やマスコミに対する信頼度は高すぎるように思うのでね。
もっとも、これは近いうちに南海トラフ地震が起きなければ、という話ではありますが。
とまあ、ここまで偉そうに書きましたが、正直に白状すると、僕も昨日の朝近所のスーパーで水を買いだめしたのですよ。
いつも飲料の安いことが売りのスーパーで水を1ケース買ったのですが、その時にはすでに水やカップラーメンを何ケースも買いだめしている人が何人もいましたね。
その姿にふと我に返って、俺は何をしているんだと思い、そもそも今の政府が国民に事前に危機を知らせるなんて親切なことをするだろうかと思い、いろいろ調べてみてここに書いたような結論にひとまず達したわけです。
僕自身も情報に振り回された一人ですね。
ただ、そのスーパーもなにか不審な点があって、数日前に行った時から売り場が変わっていて、水をケースで置いているスペースが広くなっていたんですよ。
なにか内部情報でも察知していたのか?と邪推したくもなります。
まあ買い込んだ水が役立つかどうか分かりませんが、たとえ一週間以内に役立たなくても水はあって困るものではないし、そもそもそれが役立つという意味の災害が起きないほうがいいですからね。
もちろん起きる可能性もゼロではありません。
ただ、あまり心配しすぎることなく、注意しましょうという程度でいいのだと思います。