地平線をこえて
フジファブリックを初めて聴いたのは中学生のときです。
当時の私は、ジャニーズに夢中の友達を鼻で笑いながら
「バンプ最高!」とか言ってる可愛いやつだったんですが、
そんなときにツタヤで何となく気になって借りてみたのがフジファの「FAB FOX」だったんですね。
「FAB FOX」といえばフジファのアルバムの中でもひときわ変態チックなアルバムです
1曲目の「モノノケハカランダ」は歌詞は意味不明だしメロディもなんか変だし、
3曲目「銀河」はタッタッタッタッタラタラッタッタだし、
「唇のソレ」はホクロフェチの曲だし
「マリアとアマゾネス」はマゾヒズムの曲だし
とにかく変態爆発のアルバムなんです。
中学生の私はそれはもうメロメロになってしまって
ほかのアルバムも聴きあさり
たぶん志村氏に本気で恋していたんじゃないかという時期もありました。
それだけに先日の訃報を聞いたときのショックは尋常ではなかった。
年齢の近いアーティストが初めて亡くなった、ということだけではなく、
昔から仲良くしててちょっと好きになっちゃった幼なじみが死んだような感じ。
COUNT DOWN JAPAN、楽しみにしてたのになあ。
もう二度と志村さんの生の声を聴けることはないんですね。
なんでもっと早くライブに行っていなかったのか、という後悔がすさまじい。
友達が「志村さんには天国でもギター弾いて笑っててほしい」とかクサいこと言ってたけど、
ほんと、そうでも思わないとやってられないです。
やりきれなくてiPodでフジファばっかり聴いてます。
1年 市村
志村さんのご冥福を心からお祈りします。