この春、当社には2人の新入社員が入社しました。入社して1か月が経ち、少し慣れてきたのかなと感じるこの頃です。そんな2人を隣に見ていると、仕事の節々に自分自身が新入社員だった時のことを思い出します。初めて社会人になった時の、不安な気持ちや自分で仕事ができるようになった時の充実感など様々です。Windowsが発売され手書きからパソコン入力へと移行した時代が、今はネットで調べればなんでも情報が飛び交う時代へと。凄く便利になったと感じることや、自分自身が持っている価値観が古いのだろうかと考えてしまう事もあります。進級、卒業のない「社会」の中で、どう自分が進化していくのかという事を感じる日々です。

 その中で当事務所は、『会計事務所』という少し特殊な業務を担う企業です。普段あまり話題にならない税制というのは、実は毎年細かな改正が行われています。どんどん、変わっていく税制を確認しながら業務を進めています。新入社員でなくとも、覚える事の連続です。改正前のルールを分かった上で新しい事を覚えるという事とそうでない場合とでは全く違います。少し遠回りかなと思う事も知ってもらい、正しい税制を一緒に学んでいければ良いと思っています。

 そんな気持ちになるのも、新入社員を迎えたという事があったからです。最近は個性という言葉をよく耳にします。良い面も悪い面も、少し個性という言葉にまとめられすぎている気持ちさえあります。企業としての根本がある限り「習う・慣れる」ということを忘れずにいたいと思います。気になることが聞ける、教えられる、そんな関係を持てるように頑張っていきます。