「溺れる者は藁をも掴む」と言うが、こ

の時につくづく、人の強欲さが嫌になる

時がある。言い換えると、プライドが無

いと感じる時である。

私が大学院修士課程を卒業して就職して

働いていると、後輩から電話が掛かって

きた。学会に発表出来る実験結果が無い

ので、私の学会で発表していない実験デ

ータを自分の名前で発表したいと言う電

話である。

その実験データは別の研究機構に投稿論

文として出していたので、別にいいよと

言って発表に許可を出した。しかし、そ

の後輩の頑張りさが物足りないことに人

間としての威厳は皆目無いのかと思わさ

れた。

 

会計事務所で働いていた時には、黒字廃

業をする経営者を見たことがある。将来

性がもう見えない、借金をして倒産に至

ったら借金先などに迷惑を掛けるので、

黒字の時点で廃業した。

逆に、借金をありとあらゆる所からして、

倒産をした経営者を見たことがある。他

人に迷惑を掛けることに何も罪悪感を抱

かないのかと呆れた。倒産しそうなので、

藁を掴む思いで借金を繰り返していたの

である。全く、プライドなどひとかけら

もなかった。

 

私は「武士は食わねど高楊枝」の様に生

きる方が、どちからと言うと好きである。

私は強迫性障害に罹患した。この病気は

非常に難治性である。治らないで苦しん

でいる人が多くいる。多くの精神科医が

治し方を知らないのが現状である。

治らないのなら、親などの後見人がいな

くなったら、病院や施設などが死ぬとき

まで置いてくれるのかと絶望感に浸って

いた。

 

しかし、私は認知行動療法の本を購入し

て理解する事が出来た。藁を掴む思いで、

認知行動療法に取り組んだ。すると病気

に効果があり、十年を超える歳月を掛け

てアルバイトであるが社会復帰する事が

出来た。

誰一人において、病気を治すことに貢献

してくれた人はいなかった。

 

 

次のサイトも見て下さい。

http://www17.plala.or.jp/ubayashi7389

上記のサイトの「問い合わせ」の欄で

『強迫性障害』の対処方法と『孤独』

との向かい方と『問題解決策』につい

ての文章を紹介していますので一読し

て見て下さい。