先日、図書館戦争の感想ついでに「岡田作品ベスト1は“アレ”よ」とか書きましたが。

アレって“アレ”よ、過去何度かここで取り上げてる映画「おと・な・り」。

正確には「おと な  り」と記すらしいんですけどね。

こらえきれず、わざわざDVDまで買ってしまったほど好きな映画です(笑)。


古いアパートに暮らすお隣りさん同士の男女。顏をあわせたことはないものの、

部屋の壁越しに漏れ聞こえてくる互いの生活音にいつしか安らぎを感じるようになる二人。

コーヒー豆を挽く音、キーホルダーがジャラジャラ揺れる音、加湿器のアラーム音、

フランス語を練習する声、鼻歌で聴こえてくる「風をあつめて」。


繊細な音と16mmフィルムで描かれる、静かで素敵なラブストーリーです。

“音”を大切にしているだけに、普通なら雑音として処理してしまいそうな音までをも

とても丁寧に扱っていて、それがとても心地いい。

アクションもいいですけどね、こっちの岡田さんもそうとう良いですよ(笑)。





「基調音」

絶えず聞こえて来る音。

ふだん意識はしないけど、無いと不安になったり、聞くと気持ちが穏やかになる音。

例えば、海辺の町なら海(波)の音、都市なら自動車の音。


つい最近気づいたんですが、アタシが今住んでるところって、真上を航空機が

通過していく地域なんですね。それもけっこうな大きさの騒音をともなって・・・(笑)。

こんなに住んでて今まで全く気付いてなかったのも少々間抜けな話ですが、

飛行機の音もまた、アタシにとっては基調音みたいなものなのかもしれません。


じつは実家も航空機の飛行ルートの真下、上空をジャンボジェットが通過していく地域にあります。

各家庭とも住宅防音工事は施されていますが、外からの風を入れようなどとうっかり窓を

開けたままでテレビドラマなど観ようものなら・・・

肝心なときに、感動の名場面をグオオオーッという音にかき消されることになる(笑)。


いつのまにか、そんな音もあたりまえになっちゃってたんでしょうね。

頭の上の飛行機に気付かないほど(笑)。


確かに“騒音”ではあるので、無きゃ無いほうがありがたい話なんですが・・・

それでも今暮らすこの街の上にも飛行機が飛んでいることに気付いた時、

見慣れた空の光景に、ちょっとばかり“ホッ”としたアタシです。