「ねえ、お供え物の表書きってなんて書くんだったかしら?」


「御供物。御仏前でもいいみたいよ。」


「荷物、そろそろ車に載せるよ~。」


「ダメダメ、今から車にお花積んだら暑さで弱っちゃうって。お花は最後。」


「あれ?遺影は?」


「持ったわよ。」


「これじゃなくてデッカイほうの遺影だって。。。。」


「小さいほうでいいんじゃない?」


「大きいほう持ってきて正解だったって、去年お寺で言ってたじゃん。」


「もう。。だったら好きにして。」


「えっと・・・・風呂敷、どこだっけ?」




朝から我が家は大騒ぎ(笑)。早いもので・・・あの夏から丸二年です。

今日は三回忌、父の遺骨を納めているお寺さんに行って来ました。

我が家だけなら総勢4人のところですが、例によって母方四姉妹の親戚達も大集結。週末返上で駆けつけてくれる、ありがたくて愉快な親戚達です(笑)。

まぁ、さすがにお寺さんでお経あげてもらってるあいだは“それなりに”静かにしていたんですが。。。会食の時間ともなるとこの人達、なんというか・・・“本領発揮”なんですね。




「この辺、今日が四年に一度の大祭で山車(だし)が出てるって。帰り、車通れないんじゃない?」


「お祭り?おばさん見たいわ~。」


「てか、喪服集団が祭り見物ってビミョーでしょ・・・法事だし、いちおう。」


「いいのいいの、うちの三回忌ってお祭りみたいなもんだから。みんな元気でワイワイやれれば良し♪」


「あれ?おじさんは何飲む?」


「・・・・ウーロン茶。」


「あたしビール飲みたいわあ~。あんたも飲むでしょ?」


「料理一人前余ってるけど、誰か食べない?」


「はいはい、ウーロン茶と・・・おばちゃんはビールね。あたしはやめとく。」


「〇〇ちゃん、仕事どこだっけ?“真珠の耳飾り”のアレ、あたし見たいのよ。」


「それは上野。。。なんなら案内しよっか?ガイドするよ。・・・てかおじさんと行けばいいじゃん?」


「趣味が合わないのよ。。。」


「余ってるならデザートこっちにちょうだい。おばさんトイレ行ってる間に置いちゃう♪」


「あ、ほら外。お祭りの山車が来たわよ~。」


「あらあら、大きいわね~。」


「あれ、なんで?あたし、さっきこのデザート食べたわよね?」


「山車って、引っ張るの子供でしょ?この辺、子供っていたかしら?」


「子供どころか・・・今じゃ大人もいないけど。」


「ちょっとさぁ、四姉妹で旅行でも行きたいわよね。」


「あ、それいい。行ってきなよ。てか、ガイドしよっか?(笑)」


「・・・で、ガイド料取るんでしょ。あんた。(笑)」


「まったく暑いわね~。でも風が吹いてるからまだいいわ、今日。」




そういや、今日もいい風が吹いてる(笑)。

そしたら隣の席の伯母がアタシに、「あんたのお父さんもきっと今頃喜んでるわね。」と。

そうかもね。でも親父さんならたぶん、苦笑いしながらこう言うんじゃないかな。




「あいかわらず、騒々しいよな」




・・・ってね(笑)。






さて、一年に一度だけ書き留めておいた『夏の日に。』も、今年でひとくぎりです。

過去の記事はこちらで。

『夏の日に。~一年後の夏~』

『夏の日に。』