※中期中絶に関する話題です。お読み頂く際はご理解の上お進みください。


お別れを決めて中期中絶をする時に、赤ちゃんとできること(もしくはしたいこと)を助産師さんと相談します。


まず顔を会わせるかどうか。

私達夫婦は迷わず会いたいと思いました。

漫画コウノトリでは、敢えて会わない選択をされていましたね。ご夫婦によって色々考えは異なるかもしれません。


写真を撮るかどうか。

こちらはすぐに決められませんでした。

写真を残す勇気が出るのかな?という不安がありました。一緒に映ったりできるのだろうか、そういう気持ちになれるのか正直わからないというのが本音でした。

その時に決めて頂いても大丈夫ですよ、と一旦保留に。

お産後に初めて対面した時、素直にかわいいという気持ちでいっぱいになりました。

お別れを決めた自分が赤ちゃんと会うことにどこかずっと恐怖心があって、でもお腹に一緒にいてくれた自分の子供を愛しく感じたことも本当で。

会った時に浮かんだ気持ちを上手く言い表せないのですが…。


赤ちゃんの写真を撮りたい、と言うよりは厳密に言うとこの時点では後で後悔しないようにしたいという方が合っていたかもしれません。赤ちゃんの写真を2枚ほど撮りました。

でもこの時は一緒に映りたいという勇気が出ず、赤ちゃんだけの写真となりました。


退院時に納棺する前に、初めて3人一緒の写真を撮りました。この時も助産師が撮ってくださる流れになって、にこっとカメラ目線…という気持ちにはなれず赤ちゃんを見ている私達と赤ちゃんという感じでした。


その後お別れまで過ごす間に、赤ちゃんの写真を何枚も撮りました。人気のないところで撮った桜との写真がお気に入りです。

桜の木の下では、初めてカメラの方を向いて一緒に撮りました。

一緒に過ごす内に撮ることへの抵抗が減り、段々思い出を残したいと思うように気持ちが変わっていきました。


写真は消すことはできるけれど、後で撮っておけばよかったとなっても遅いので、迷いがある場合は一度撮ってみるというのも1つの案かなと思います。


写真を見返すことは私にとって支えになっているので個人的には撮ってよかったと感じています。