貴族の権力を前に無力さを感じ、悔しさを滲ませるカズマ。だがそこにバニルがやって来て…。
<今日の一枚>
あくまでも芸人ではないのでおひねりは断るアクア様。
<ポイント>
〇物語
・全ての謎が明らかに。そこにはかつてのカズマさん達の戦いが関わっていて…。
・爆発するカズマさんの本音。熱く、優しく、真っ直ぐな言葉。
・見通す悪魔バニル。そのあまりに厄介な心強さ。
・全てを知り、もう迷うことはない。いざ、逆襲開始!
〇今日の子ザメちゃん
今回ラストがめっちゃ盛り上がるから子ザメちゃん最初に来てね。
今回は羽根つき餃子編。金払って飛び去られながらもバイバイできる子ザメちゃん、いい子なんだけどそのいい子っぷりはそこで出す部分じゃないw。
詳しい感想はこちら。
〇SCENE 01:プチプチ
ダクネスとアルダープの結婚式が決まった。アクアとめぐみんが色々行動する中、カズマは…。
その頃、プチプチを作っていたカズマさん。潰して遊んでストレス解消って言ってたけど、あれ梱包材だぞ。配達の時荷物を守るという結構ちゃんとした目的あるぞ。潰して遊んでストレス解消はオマケだぞ。
めっちゃ謝るカズマさん。リアルでもそれでイベント中止とか実害デカいからその辺よくわかるんだろうなw。
自らの正義のためにそれに反することはしてはあかんよ。
アクアもアクアでダクネスを引っ張り出すために門の前で一発芸を続けていた。そしてアクア様なので普通にファンの皆さんが増えていた。
お、今日は漫才か?←
「初心者殺し」…手品で出しちゃいけないタイプの猛獣ではw?
アクア様、ぐ~たらな性格だし、楽して稼ぎたいタイプなんですけどおひねりだけは否定するんだよなw。変な所真面目なんだよなw。
アクア様、日本の天岩戸伝説を知っていた。まぁ、実質同業みてぇなもんだしな。ちなみにあの伝説で天照大神を引きずり出したのは女神のかなりギリギリな裸踊りでした。…脱ぎますか!アクア様!←
それからしばらくしてとうとう捕まって3日間豚箱入れられたらしいめぐみん。犯罪行為はよくないぞ。
カズマさんに協力を求めるめぐみん。なんやかんやこういう事態で一番頼れる人みたいな印象あるんだろうな。
「私の好きな人は、こんな時…嫌そうに文句を言いながらも「しょうがねえなあ」とか言いながらどうにかしてくれる、そんな人なのに…。」
・・・どさくさに紛れてデレたか!?と思ったらカズマさんをやる気にする策略だったのか。チッ。
そういや、カズめぐはいつ進展するんだ。告白パート、完全カット?
〇SCENE 02:敗北
とうとう結婚式当日になってしまった。めぐみんに問い詰められ、とうとうカズマはその本当の思いをぶちまける。
当日。プチプチを作るカズマさんにアレコレ言うめぐみん。
めぐみん、堂々と犯罪宣言も、カズマさんは黙々と作業…。目元を映さない辺りが悲しい…。
「いいわけねぇだろうがっ!」
ファンの中でもかなり人気の高いシーンらしいカズマさんの本音。今までのシーンとは違うガチの叫び。
このシーンについて、3期のアニメ化が全く決まっていない状況でもカズマ役福山さんはずっと役を仕上げ続けていたらしく、いざ収録の時、スタッフの方々は福山さんのこの作品に懸ける思いを感じたそうです。
この辺りのシーン、確かに感じるものがありましたわ。間違いなく名シーンの一つ。
アルダープは気に入った女をどんな手を使ってもモノにし、最後は少ない手切れ金を渡して捨てていたという。時代劇に出てきそうなコッテコテの悪党ですな。ただの偉そうなクソ貴族かと思ってましたが、思った以上のクソ野郎でしたな。
カズマさんの本当の狙い、それは「ダクネスが助けを求めてくること」。結婚式は厳重な警備が敷かれている。自分達は呼ばれていないし、中に入れるコネもない。だからこそ囲いの中からダクネス自身がこちらに来てくれなければ何の打つ手も打てない。
ライターの流通の時の知り合いに頼むとか、最悪アイリスに頼るとかダメだったんだろうか。
数多の強敵達を倒してきたカズマさん。その前に立ち塞がった最大の敵、それはこの世界の「権力」「常識」「人の在り方」…。
敗北に打ちひしがれたカズマさんの哀愁…。
カズマさんの本音を聞き、ダクネスを本気で思っていたことを知っためぐみん。嬉しそうに、静かにカズマさんを励ます。
母性だ…ロリ枠なのに凄い母性だ…星野アイだ…。←
「カズマも、どうかよく考え、そして後悔しない道を行かれるよう。」
〇SCENE 03:花嫁の値段
落ち込むカズマの前にバニルがやって来る。バニルはカズマに対し、今回の結婚に隠された全ての真実を語り、「商談」を迫る。
落ち込んでいたカズマさんの前に突如「助けに来た」バニルさん。無駄に高いテンションが人の神経逆撫でしおる…w。
無駄に似ている仕草でウィズの真似するバニル。胸を張るなw。なんかムカつくw。
改めて本物出てくるとバニルの物まねが本格的に似ているのがわかってすっげぇ嫌w。
ちなみにウィズ、どうやら「持ち主が死にかけるとその最後の命の炎を燃やし尽くし、愛する者を守るため何もかも全部吹っ飛ばす、それこそ守りたかったはずの愛する者も全部吹っ飛ばす」というオーバーキルなアクセサリーを買い込んだらしい。
商売センス壊滅的と思いますが、あのウィズが笑顔を取り戻し、こんなバカやれるぐらいにメンタル回復出来たのかと思うとちょっとホッとしたw。←
カズマさんの開発したアイテムを見に来たバニル。今回はジェンガ、林檎切断する奴、ピーラー。
前回木を削って作ってたの、多分ジェンガだ。
見通す悪魔、バニル。だからこそ大概のことは見通せる。
今回の結婚式の裏側にある借金の真実、アルダープが悪人でありながら証拠が出てこない理由…。
「なぜ悪魔なのに協力的なのか、何か企んでいるんじゃないか」という質問を相手に被せて言うあたりバニル、格が高い。ちなみにこの質問の答えは「今回はカズマさんが利害しているから協力している、ついでにカズマさんがいざという時のために隠している知識も安く買いたたこうとしている」とのこと。
バニルさん…ただのハイテンション面白お兄さんじゃなかった…この辺は流石の元魔王軍幹部の悪魔…。落ち着いた口調の時のバニルの安定感は異常。
「ウルトラセブンの力よ!エメリウム光線!」(違)
バニル消滅w。お前、いっちばん大切な所で!尺もあんまりないんだぞ!変な引き延ばしをするんじゃあないぜ!
ただバニル、ちゃんとアクア様のセイグリッド・ハイネス・エクソシルムを受ける前に仮面を横に避けていたため直撃は避けてましたw。
さっきまでいなかったアクア様。理由はハーゲンさんをおもてなししていたから。
カズマさん、直前まで怒ってたのにハーゲンさん見た途端怒りが引いていくのがw。
プークスクスwww。表情がムカツクwww。
で、改めて今回の結婚の裏にある諸々をバニルに聞くことになったカズマさん。
アクア様、叱られてたんこぶ出来てる…w。「クレヨンしんちゃん」じゃねぇかw。
<WARNING!>
・<第一期ラスボス>機動要塞デストロイヤー
古代の王国にて開発された超兵器。暴走してその国を滅ぼした後は全てを破壊しながら彷徨い続けていた。
対空レーザー、強力なバリア、さらに機能を停止したら動力源であるコロナタイトを暴走させ自爆しようとし、コロナタイトを何とかしてもやっぱり自爆して全てを灰燼に帰そうとするという全体的な殺意が高すぎる超兵器。
第一期にてアクセルの街を襲撃。カズマ達の活躍によって倒されたが、その結果カズマさんがテロリストとして裁判にかけられるなど色々大変な目に遭った。しかしこのはた迷惑な兵器がもたらした影響はまだまだあり、そのことがダスティネス家の運命を大きく狂わせてしまっていた。
実はこの兵器を作り出したのはカズマと同じ異世界転生者で、その王国に少ない予算で無茶ぶりされた結果暴走してしまったという裏話がある。ちなみにこの転生者のオッサン、紅魔族の生みの親でもある。なのである意味めぐみんやゆんゆんにとってきょうだいのような存在。
恐ろしい災害のような奴だがあの世界の人々、特に子供達に人気が高いらしく、カズマさんもライター作る時にデストロイヤーをモデルにしたタイプを作っていた。
アルダープのあまりの悪辣っぷりに流石のアクア様もドン引きしてるぞ。
アクア様が人間相手にここまでの表情見せるの、初めて見たぞ。
デストロイヤーに遭ったのは大災に遭ったのと同じと思え…お前は存在しちゃいけない生き物だ。
で、農民たちが次に頼ったのは「かつて洪水で壊されたアクセルの街の建物を弁償してくれた」ダスティネス家に…。
・・・ここでベルディエ戦の話まで絡んでくるとは…思った以上に第一期が絡んできた…。
「魔王軍幹部討伐というデカい仕事したのに何で弁償の額が報酬よりデカいのか、せめて赤字にならないようにしてくれないのか」は確かに疑問に思ってましたが、成程「ダスティネス家の負担を少しでも減らすための額がカズマさん達への報酬より大きくなってしまった」だったのか…成程…。
その結果、資産の半分以上を失ってしまったダスティネス。それでも農民達を見捨てることが出来ず、よりにもよってアルダープに借金をしてしまったらしい。その条件が、「借金が返せないならばダクネスはアルダープの嫁になること」…という。
これがこの結婚式の真実。職務放棄しておきながらそれの尻ぬぐいをしようとしてくれた人にさらにクソみたいな条件をかけるという、どうしようもねえクズ野郎だったなアルダープ…第三話でカズマさんとマジックミラー部屋でしょーもないやり取りしていた頃はまだ可愛げあったのに…。
そういえばアルダープ、当初は息子バルターや第一王子ジャディスとダクネスをくっつけようとしていましたが、何で今回急に自分が結婚しようとしたんでしょうね。第一王子、王族と結婚させようとしていた相手を自分が取るってのはいかがなものかと思うぞ。
そのあまりの悪辣さにとうとうキレたカズマさん。今までとは全く違う、本気の怒り…。
何が一番許せないって、ダクネスの借金の原因が自分自身にあることだよな…カズマさん、こう言う時の責任感強いから…。
そらダクネスもイグニスも言えないよな。借金の本当の原因がカズマさんだったなんて。しょーもない借金ならともかく、街や人々を守るための結果だもんな…。
その上で全然嫌そうな雰囲気出さずに仲良くしてくれたのかダスティネス家の人達…。
アクア様、中途半端な優しさは場の雰囲気微妙にするんでちょっと黙っててくださいw。
それでは商談の時間…。
ちなみにダクネスの借金はカズマの全財産にカバンの中身の金を合わせた額。
バニル、あんた悪魔だ…。
〇SCENE 04:沈黙の音
いよいよ式が始まる。ダクネスは従者達に囲まれ、冒険者として幸せだったころの記憶を思い出す。
花嫁の姿を一目見ようとするアルダープを止める執事のオッサン。
あのアルダープ相手に、これから自分の主人の旦那になる男を相手に、極めて静かに、そして確固たる想いを持って止めるオッサン、強い…。
ダクネス、ハーゲン以外にも執事いたんですね。
笑顔でやんわりとアルダープを追い返すオッサン。坊主頭でいい感じに年喰ってる感が強そう。
・・・内心、キレてそう。
決して逆らえぬ相手への、ひそやかな抵抗…。
ちなみにオッサンの中の人は中博史さん(「ワンピース」ガープ、「ダンジョン飯」センシ等)。
オッサンを呼ぶダクネス。処分は取り消させるというも、「認めた男」以外に仕える気はないと話を蹴る。
こんな忠臣が仕えていたとは…流石ダスティネス、名家。
最後に、一人遊びはほどほどにと伝えるオッサン。オッサン、何爽やかな顔でド下ネタ言ってんだよw。
回想でこれまでの日々を思い出すダクネス。貴族として生まれながら、自分の意思で好き勝手自由に生きることが出来た。
その幸せをかみしめ、これから待つ「絶望」へと向かっていくダクネス。
自分の借金の理由を知ったらどう思うか、めぐみんは怒るだろう、アクアは泣くだろう、カズマさんは文句を言いながら「自分が一番嫌がることをする」だろう…。
・・・これ、死亡フラグ系と違って意外と話題にならないんですけど、こういう「ちょっと長めの悲しいモノローグ」って、いきなりフラグに化ける事ありますよね。
「ああ…楽しかったな…。
みんなと過ごしたこの一年は…毎日楽しくて…幸せだった…。」
他の冒険者達は式に入れてもらっていなかった。…じゃあ何で荒くれさん普通にいるんだ。もしかして、凄くやんごとなき家柄のお方?
いよいよ結婚式。イグニスが体調最悪なので、執事ハーゲンと入場。
う~む、殴りたい、この新郎。
ところで、名作「ルパン三世カリオストロの城」では司祭の人が…。
その花嫁の美しさに思わず心奪われる参加者達。
この世界においてもトップクラスの美人ですからね、ダクネス。性格ドMなだけで。
・・・ここ、「ダクネス」という「貴族たちは知らない呼び方」をしている時点で…ねぇ?
「貴方は、健やかなるときも、病める時も、喜びの時も、悲しみの時も、富める時も、貧しき時も、おじさんを愛し、おじさんを敬い、おじさんを慰め、おじさんを助け、その命にかけ、硬く節操を守ることを約束しますか?」
観客の表情がだんだん不安になっていくのが…。
「出来ないでしょう?
私はこのままダクネスと帰って、カズマの料理つつきながら、
きゅっと一杯、やりたいな。」
この後のシーンが一番燃えるのですが、私はこのアクア様がふざけた口上の後にため口になってダクネスに話しかけるシーンが好き。この後必ず来る逆襲の予感が否応なしに高まって好き。
少し映画みたいなトーンになり、ダクネスの手を取るカズマさん。
沈黙の音は奏でられ、訪れるはこの支配からの卒業…。
〇SCENE 05:花嫁強奪
虚しさに翻弄されて
手を繋ぎ叫び続けた
この世界に確かなものを
見つけるため
<一言>
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