灰と黒⑥ | 元祖!神脳味噌汁「世界」

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おれがいく。がんそ!かみのみそしる「ざ・わーるど」!

・真・ミソシルファイト外伝

灰と黒

最終話「ファルコン1」

 
 
<前回のあらすじ>
ダークザギに助けられたグリージョ。
兄達の所に案内してくれるというザギをグリージョは悪人だと思えない。
自ら「悪」と語るザギ。グリージョはそれでも彼を信じようとするが…。
 
 

 

ザギ「!」

グリージョ「どうしました?」

ザギ「…どうやら、迎えが来たみたいだね。」

グリージョ「え?」
 
 
 
 
 

 

スタッ!

 

 

 

ロッソ「アサヒ!助けに来たぞ!」

ブル「お前もこっちに来たのか!」

ジード「アサヒさん!そいつから離れて!」

 

グリージョ「カツ兄!イサ兄!ジードさん!」

 

 

 

グリージョ「ま…待ってください!違うんです!」

ロッソ「アサヒ!?」

ブル「何してんだよ!」

 

 

 

ブル「くっ…そこどけよ!アサヒ!」

グリージョ「どきません!聞いてください!この人は私を助けてくれたんです!

えっと…たしか…あの…!」

 

 

 

グリージョ「…何でしたっけ、シブリンじゃなくて…。」

ザギ「ゴブリン。」

グリージョ「そうそれです!」

 

 

 

グリージョ「この人は私がゴブリンに襲われていたのを助けてくれたんです!」

ブル「そんなの信じられるかよ!何か企んでるに決まってるだろ!」

ロッソ「…待て、イサミ。」

 

 

 

ロッソ「落ち着け、イサミ。構えを解け。」

ブル「え!?でもカツ兄!」

ジード「少なくとも、今のダークザギに敵意や悪意のようなものは感じられません。それに、アサヒさんが嘘をついているようにも思えませんし…。」

ブル「…わかったよ!ったく!」

 

 

 

ロッソ「…アサヒの言っていること、本当なんだな?」

ザギ「まぁ、一応。」

ロッソ「…そうか…。」

 

 

 

ロッソ「…ありがとう、アサヒを守ってくれて。」(ペコッ)

ジード「…僕からもお礼を言います。貴方のお陰でアサヒさんを保護出来ました。」

ブル「…まぁ、アサヒが世話になったのは事実だし…ありがとう。」

 

ザギ「別に良いですよ。自分がやりたくてやったことですし。」

 

 

 

ザギ「じゃ、後はお兄さん達に任せて、僕ももう帰ろうかな。」

グリージョ「ま…待ってください!」
 
 

 

グリージョ「やっぱりあなたは悪い人じゃありません!人を助けることを当たり前に出来る人が、悪い人であるはずがありません!

 

…それでも悪いことをしているとしたら、何か理由があるんでしょう?それを教えてください!

私は…あなたのことを受け入れたい!」

 
 

 

フワッ…

 

 

 

ザギ「一応理由はありますが貴方達の同情に足る理由ではありません。

強いて言うなら「自分の満足のために好き勝手やる」…立派に悪人っぽいでしょ?

 

それじゃ、久々の休暇、じっくり羽を伸ばしたいので、この辺で…。」

 

 

 

シュン!

 

グリージョ「…ダークザギさん…。」

 

 

 

ロッソ「アサヒ…大丈夫か?」

ブル「変な奴だよなアイツ。愛染とも、御剣とも、トレギアとも違うっていうかさ。」

ジード「アスナさんを助け出す戦いの時も協力してくれました。何を考えているのか…。」

グリージョ「…あの人は…あの人が悪人をしているのは何か理由があるんだと思います。」

 

 

 

グリージョ「カツ兄、イサ兄、私もこの世界で戦います。

 

私は…あの人を救いたい!

あの人が「悪」に囚われているというのなら、私はそこからあの人を解き放ちたい!」

 

 

<灰と黒 終>

 

〇あとがき

・グリージョちゃん初登場回。アクションはそれなりにさせやすいのですが、女の子らしい立たせ方が難しかった…figmaは普通に立たせるだけでも結構女子感出るのですが、アーツだと何故かそれが出しづらいんですよね…。

・グリージョとザギ、邂逅。ザギの掘り下げ…が…ちゃんと出来てるよーな、出来てないよーな。

・ゴブリン村も久々参戦。実は今回の相手、Yゾフィーも考えていましたが、自分所のブンドド劇場ならキャラも自前で揃えたいということでゴブリン村にしました。

 

 

さて、次は悟飯ちゃん編作りますかね。一大アクション回となっております。