岸辺露伴感想!今回はまさかの「ジョジョ」からの実写化!
奇妙な怪異にぶつけるのは、都会に眠る神話の片鱗?
・ジョジョの奇妙な冒険
岸辺露伴は動かない
~お前…振り返ったな…?~
橋本陽馬の一件から六壁坂村に興味を持った露伴。泉も露伴に「坂」に関わる怪談話を持ってくるが、興味の無い露伴はそれを一蹴してしまう。
そこにリゾート会社から乙(きのと)(演:市川猿之助)という男がやって来る。あの辺りの開発プロジェクトのリーダーで、露伴から土地を買い取るために来たらしい。露伴自身は土地を売るつもりはないが、乙が「背中を絶対に見せたくない」と思っていることに興味を持ち、家に上げることに。
背中を見せないために必死な乙。それを見て露伴は好奇心を刺激される。
乙を罠にかけてその背中を見ることに成功した露伴。だが、背中を見られた乙は突如異常に怯えはじめ、そのまま絶命する。
死体は救急車で運ばれた。だが次の瞬間、露伴の背中に先ほど死んだはずの乙が憑りついていた。
<今回のネタ>
・乙雅三
「絶対に背中を見られたくない」という恐怖を持ったリゾート会社のサラリーマン。
実際は六壁坂村にて妖怪に憑りつかれ、「背中を見せたら妖怪が剥がれて自分は死ぬ」という状態にさせられていた。
その後妖怪は露伴に憑りつき、六壁坂周辺の土地を買い占めた露伴から土地を奪い返すために嫌がらせを開始する。
背中を見せると、その時憑りついていた相手の姿になって背中を見せた相手に憑りつく。…つまり巨乳の美女から移された場合巨乳の美女に常時バックハグ状態になるのか…。
元ネタは「ダイヤモンドは砕けない」に登場したスタンド、チープ・トリック。強い能力は持っていないが、背中に憑りついた相手を本体としてそのダメージも全て返すという厄介な特徴を持っている。スタンド自体の性格の悪さも合わせ、持ちたくないスタンド能力No.1と言っても過言ではない。
ちなみに実質成人男性を背負っているので相当重そうだが、見た目に反してあまり重くないらしい。
・平坂
一見ただの路地裏だが、ここで「「かごめかごめ」が流れている時に振り向くと神隠しにあう」と言われているいわくつきの小道。
特に傾斜はないが、「坂」とついている。この点露伴先生は「「坂」は「境目」の意味を持つ」と解説している。
元ネタは日本神話「黄泉平坂」と原作の「絶対に振り向いてはいけない小道」。
振り向いてはいけない系の話は聖書や神話にもあり、ギリシャ神話ではオルフェウスが死んだ嫁さんを蘇らせるためにあの世から連れていこうとるすが、その時の条件が「振り向いてはいけない」だった。
ナイスバディの可愛い幽霊はいない。チッ。
<今日の一枚>
あまりに背中を見せようとしない乙を見て思わず大ウケしてしまう岸辺露伴先生。
<ポイント>
〇物語
・奇妙な客人が持ってきた怪異。露伴先生vs妖怪、対決本格化!
・まさかの原作からのネタ。しかもある意味原作よりパワーアップ。
・これぞ伝統芸能の真骨頂。市川猿之助さんの怪演が光る回。
〇夏の日のメモリー
今回の回、元ネタがジョジョ原作からというのは有名なお話なのですが、アニメでは「エニグマ」と「鉄塔に住む男」の話も同時にやっていました。懐かしいですね、アニメ四部。
〇振り向いてはいけない小道
今回、相手が「チープ・トリック」ということで、倒すためには「絶対に振り向いてはいけない小道」が必要なのですが、「ジョジョ」でないこの「岸辺露伴は動かない」の中でどうやってこの小道を出すのかと思っていましたが、都市伝説の一つとしての登場でした。
なので鈴美さんはいません。チッ。←
〇チープ・トリック
いつもの露伴泉の追い出し芸。今回はかばんを腕に戻してあげるという優しさもw。
「六壁坂」について、情報が無いことを理由に「だからこそ信ぴょう性がある」という露伴先生。本当にヤバい話は誰も言わないし書き残さないという「くしゃがら」と同じパターンですね。
そして「坂」については「境目」という意味もあると言う露伴先生。
越えちゃいけない境目の先にネタがある…露伴先生、凄く普通にこれからタブーを破りますよ宣言。だから気に入った。
乙を見かける泉君。ここで背中見ちゃったらこのお話もっと早く終わっちゃうねw。
今回のメイン人物、乙雅三。演じるのは「半沢直樹」での怪演も記憶に新しい市川猿之助さん。
アニメ版では「蒼穹のファフナー」の真壁や「ブラック・ジャック」のラルゴの石井真さん。
ちなみに今回来た理由も原作では「火事で焼けた露伴先生の家を直すために来た一級建築士」だったのが、「リゾート計画で土地を露伴先生から買い取りに来たサラリーマン」になっていました。
どっちにしても大きな仕事にちょっとはしゃいじゃう辺り根はいい人だったんだろうなとか思います。
いきなりヘブンズ・ドアー!…多分ジョジョキャラの中で一番能力使うのに躊躇ない人ですよね、露伴先生。
背中を見せないように動く乙。
歌舞伎やってるからでしょうか、「背中を隠しながら動く」というだけで無駄にキレがいい…w。無駄に所作が美しい…w。
テーブルの真ん中にある紅茶をいただく乙。原作では断っていましたが、今回は頑張って受け取ってました。
しかしこの状況なら右手でカップ取った方がリスク少なかったのでは?
あと、ちゃんとあの持ち手の穴に指は突っ込んでいませんでした。マナーは守ってましたねw。
露伴先生、あまりの面白さに途中退出www。いや、たしかに見ている分には面白かったけどさwwww。
ブリッジしながら階段を上る乙。背中の反らせ方がマジでそういう機械なんじゃねえかってぐらい綺麗に曲げたなw。
ちなみに実際の歌舞伎にもこんな風に背中反ることあるそうです。何ならちょっと有名なんだそうです。
急に背中がかゆくなる露伴先生。…そんな変な鎖のついた服着てるからだと思うw。
原作では火事で開いていた穴に落としていましたが、今回は事前に仕込んでいた鏡の罠にかけて背中を見る露伴先生。
…露伴先生、背中を見たいただそのためだけにあんな罠仕掛けたのw?
尋常ならざる怯え方をする乙。流石に涎は出てませんでしたが。
そのまま六壁坂について語りながら死亡。今回は仰向けで、背中も開いてはいませんでした。
しかし猿之助さん、顔芸すげえなw。
今日の櫻井さん&あいさん、救急隊員の声。
ちなみにこれ、最終的な乙の死体。康一君には「作り物」って言われてましたがwww。
まさかのチープ・トリック化、乙。思った以上に素材そのものが出ていらっしゃったwww。
実写化して「原作再現が凄い」と思うことはたまにありますが、「原作よりすげぇ」って思ったのは初めてかもしれないwww。
そりゃあんなちっこいのと市川猿之助だったら市川猿之助ずっと背負ってる方が嫌でしょwwww。
絵面が強すぎるよチープ・トリック市川猿之助www。
しかもウザさが割り増しだよチープ・トリックいちかわwww。
ちなみに露伴役高橋さん曰く、市川猿之助さん、重そうに見えて全然重くないんだそうです。
チープ・トリック乙に邪魔されながら原稿をあげようとする露伴先生w。休むって選択肢はないんだなw。
「誰かが見てる」と脅されてビビるのはごめん、ちょっと笑ったw。
そしてここで追いつめられず怒りを滾らせるのが露伴先生…てかジョジョキャラ…w。
イメージの中のチープ・トリック露伴。
…高橋一生さんの方がまだチープ・トリック市川猿之助さんよりマシな気もするw。
ブリッジ露伴先生。気にするなって…w。
それを見て普通に仕事をして、落とし物まで届けてくれる宅配便の人、強いなw。
漫画を描くのに徹夜したのは初めて。露伴先生、漫画家として色々踏み越えてるところはあるけど、無理せず健康には気を遣ってるのね。
そして自分の創作活動を妨害されたことに対し、読者、そして漫画そのものを侮辱したと激怒。…露伴先生、流石にちょっと難癖入ってるwww。
壁を背にしながら六壁坂を目指す露伴先生。
…なんでさっきまで人いなかったのに急に通行量増えてんだよチクショーw。
ジョジョ四部は1999年設定なので、当時は存在しなかったスマホ。
ジョジョでスマホが出て来るのは「ジョジョリオン」から?
しかし「露」って…アピール強いw。
通行人の背中に張り付いてドラマでは陸橋、原作では交差点を越えようとした露伴先生。
これ、無理あるよなぁと思う人も多いだろうし、実際脚本家の小林靖子さんもそう思っていたそうですが…。
試したんかい。
出来たんかい。
…靖子さん、蜘蛛とか食べてませんよね?
しかしここでチープ・トリック乙が妨害。くっ付いていた男の悪口を言って振り返らせようとする。
ここで背中くっつけ合いながらぐるぐる回るのがwwww。
しかし露伴先生はヘブンズ・ドアーで対応。
…こうして見るとくっ付いた男、原作に激似w。
しかもあんな強面で歩きスマホするのに中身ファンシーだったしwww。
ピアノやってるンスねwww。
ついでに歩きスマホも禁止されたので、歩きスマホしようとしても腕が動かずw。
細かいなぁw。
〇黄泉比良坂
今回はヒロインが康一君じゃなくて泉君なので猫とか犬に襲われるのは無し。動物たちに罪はねぇよ。
しかしアレだな、泉君が来ても「待ってました!」とか「これで勝つる!」とか全然思えねぇのなw。
露伴先生が目指していたのは「平坂」だった。泉君が新しく作った資料の中にあったネタで、露伴先生はここをあの世とこの世の境目「黄泉比良坂」だと考えていた。
普段は「とおりゃんせ」が流れる信号が何故か「かごめかごめ」になるのは時間によってそれが流れる設定なのか、それとも…。
しかし六壁坂の妖怪たち、妖怪なのに伝承とかあんま知ってる訳じゃないのね。
…ここ、さっきまで泉君のネタを信じてなかったり、「六壁坂」と違ってネットにあるネタだから信じなさそうなものですが…。
まぁ、一応ちゃんと「何で試そうと思ったのか」の説明はちゃんとされてたのでいいのですが。大事なのは「理屈」ですよ。
とうとう相手に背中を見せようとする露伴先生。
…原作露伴先生、幽霊みたいな顔してるな…てか、幽霊より怖いなw。
「お前…振り返ったな?」
平坂で「かごめかごめ」が聞こえる時、振り返ってはいけない。
振り返った者は神隠しに遭う。
このさっきまで昼間だった裏路地が振り向いた瞬間夜になるのがゾクッと来た。
派手なCGも使ってないのに異空間感出てるのが凄い。下手なホラーより怖いわ。
振り向いたことで「連れていかれる」チープ・トリック乙。原作では無数の手が連れていってましたが、ドラマ版ではなんかいっぱいいる!
動きが異形感あって生理的にキツイ!でも癖になる!グリーザに通じるものがある!そして完全アナログだ!
そして勝ち誇る露伴先生と断末魔を挙げるチープ・トリック乙。この性格の悪さがスカーッとするんだよな露伴先生。
ちなみにここが駄目でもヘブンズ・ドアーで「妖怪を忘れる」と書き込んで何とかする予定だったらしい。
この方法は「スタンド」ではない「妖怪」だからこそ出来る方法ですね。
「お前…お前だってどうなるか…!」
「そうかもしれないな。だが…余裕たっぷりの奴が慌てる姿は面白い!
全く…顔を見れないのが残念だよ!」
連れていかれるチープ・トリック乙。猿之助さんホント顔芸が凄いwww。時代劇の悪役の死ぬとこみたいwww。
そうだ、今回のチープ・トリックにはヘブンズ・ドアーは通じないし、「天国」とか「地獄」とかはあるのかどーかは知らんが念のため…
描いといてやるよ。
無事妖怪退治も出来たので、その場を立ち去る露伴先生。
境目というのはむやみやたらに越えるものじゃない…どの口が言ってんのwww?
ラストには今回露伴先生がチープ・トリック乙に妨害されながら描いた原稿がエンドロールに。
「ピンクダークの少年」…集英社でこれスピンオフにしようって案は多分あると思うんだよなw。
<一言>
第一期は森山未來さんの「くしゃがら」、今回は市川猿之助さんの「背中の正面」。
露伴先生ドラマ、二番目の話が演者の怪演が光る濃ゆい回になってますねw。