冴えないサラリーマン、吉田(演：中村靖日)。
順番待ちに割り込んできた人に文句も言えず、逆に上司には文句ばかり言われている典型的うだつの上がらないサラリーマンを狙う影が一つ。
チブル星人の部下である宇宙悪霊アクマニヤ星人ムエルテ(演：植木 紀世彦)は人間が抱いているストレスに着目し、そのストレスをモンスライブによって解放することでより強力な怪獣を呼び出そうという実験を行おうとしていた。
吉田を炊きつけ、心の闇を増幅させたところで奇獣ガンQのスパークドールズを渡し、モンスライブさせるムエルテ。
しかし吉田が中途半端な人間であったため、ガンQも等身大の中途半端なサイズで登場する。
実験は失敗と言うことでムエルテはアクマニヤ星人の姿に変身しスパークドールズを取り戻そうとするが、ガンQは逃げ出す。
そこにUPGも現れたため、ムエルテはひとまず退散することに。
ガンQとなった吉田はUPGに助けを求めようとするが、逆にチャージガンで撃たれてしまう。
逃げ出すガンQ。アパートに戻っても怪獣の姿では誰も話を聞いてくれない。
公園に潜伏したガンQはそこで一人の少年に出会う。少年の名はサトル(演：小美野来希)。
サトルは宇宙飛行士を夢見る少年で、怪獣にも興味があるらしくガンQに強い興味を示す。
サトルはガンQを匿ってあげる事に。食事を出したり、部屋で一緒にゲームをして遊んだりしていた。
ガンQはサトルが友達と遊んでいないことを心配していた。どうやらサトルが自転車に乗れないことで友達と遊びづらくなったらしい。
ガンQはサトルの自転車の練習を手伝うことにした。少しずつ仲良くなっていくサトルとガンQ。
ガンQの提案で普段お世話になっているお母さんに料理を作ってあげるなど、二人の絆は日に日に強くなっていく。
やがて自転車の腕も上達していくサトル。しかしそこにガンQを追うムエルテが現れる。
・頭脳宇宙人チブル星人エクセラー
ある目的から地球に眠る物質、ビクトリウムを狙う宇宙人。戦闘用マシーン、チブローダーに乗っている。
アンドロイドワンゼロ、ガッツ星人ボルストら、個性豊かな部下達を利用して侵略を企んでいる。
普段は慇懃無礼な物言いだが、その実は傲慢で残忍な性格で、基本的に相手を見下している。
ちなみにこの話ではこれまでの失敗からかかなりガラが悪くなっている。
ちなみにエクセラーの声を演じているのは江口拓也さん。「バキ」の花山薫や「俺物語」の猛男を演じている人。
アニメ「ULTRAMAN」ではウルトラセブンの役をやっているという偶然。
＜今日の一枚＞
子供をいじめている不審者を黒幕と見抜くウルトラマンギンガさん。
＜ポイント＞
・カオス感動回。
・怪獣にされた冴えないサラリーマンが少年と出会うことで少しずつ変わっていくハートウォーミングストーリー。
・ウルトラシリーズでは1シリーズに1回はある上質な大人向けストーリー。円谷のクオリティ重視の本気を見よ。
・全体的にノリがウルトラゾーン。画質もなんかウルトラゾーン。
○SCENE 1：あざ笑われる目
・チンピラには文句言えず、上司には平謝りと言う典型的なサラリーマンな吉田。いるわー、こういう人。
→むしろ俺や。
・モノローグで喋っていたところ、自転車の少年にぶつかられる吉田。これが運命の出会いだと知る由もなく。
・今回の敵アクマニヤ星人ムエルテ。一つ目の宇宙人だからか、眼帯つけてます。
・黒ずくめの衣装は同じ「レオ」の代表的悪役、ブラック指令のイメージ?
・両手は緑色のゴム手袋を完備。「レオ」のオマージュらしいですが、ごめん、見てないからわからない。
・テレポートで街を見下ろす高台に行く吉田とムエルテ。サラッと超常現象挟むの上手いよな、田口監督。
・中途半端な人間のせいか、等身大サイズで登場したガンQ。いや、振り切って巨大化しない方が全体的にありがたいわ。
・中途半端な人間は中途半端なサイズにしかならない…「ギンガ」で怪獣化した人達って結構凄かったんだな。
・等身大でアクマニヤ星人と追いかけっこするガンQ。何このシュールな光景。
・「お…お化けーっ！」…まぁ、宇宙の悪霊ですし。
・画面の雰囲気がウルトラゾーンだからUPGが物ッ凄く浮く!
・UPGに助けを求めたら撃たれたガンQ。結構喰らってますが、「痛い」で済むあたり丈夫なのね、ガンQ。
・「ジェネクロ」見てる人は無抵抗な怪獣を撃つのかと思うかもしれませんが、「ギンガS」では敵の怪獣として一度登場しているため、UPGやウルトラマンにとっては普通に「敵」と認識されています。
・ショウも登場。サラッと出てきたからちょっとびっくり。＜ジェネクロではカットされてました＞
○SCENE 2：逃げ回る目
・物陰からそーっと覗き込むガンQ。何だろう、物凄い視線を感じる。
・明らかに不気味な姿のガンQに攻撃を仕掛ける大家さん。あんな怪しげなものに攻撃するとかいい根性してるよ。
・道を塞いでいるおばちゃんに声がかけられないガンQ。いや、その姿を見れば多分一目散に逃げるよ。
・つーか吉田さん、結構貧乏なところに住んでるんですね。
・UPGによる非常警戒態勢。こんな状況が毎週続いているんだとしたら雫が丘、今一番住みたくない町に認定されてるだろうな。
→それについて言及されている話が「ギンガS」第五話「仲間と悪魔」。
・あんなデカくて目立つのに、隠れるのは意外と上手いガンQ。あんた逃亡犯の才能あるよ。
・必死の逃亡劇を続けるガンQ。そこで出会ったのは怪獣と宇宙に憧れる少年、サトル。
・人間にこだわるガンQ。一回その姿鏡で見てみなさい。
・「ガンQ」という名前ってあの世界の人たちどうやって知るんだろうって思ったけど、普通にUPGの発表だよね。
→ちなみにその名前はヒカルの知識や友也のガンパッド情報から来ているんだろうな。
・「ガンQ」と呼ばれ、そんな見たまんまの名前じゃないと答えるガンQ。いや、そのまんまの名前なんだよ。
・お腹を空かせて動けなくなるガンQ。呪い由来だろうが、怪獣だろうが、腹は減る。
○SCENE 3：暗闇の目
・今までで一番チブローダーが動いてる。何か、メンチ切るポーズになってる。
・いつになくガラが悪いエクセラー。やっぱ、ここ最近の失敗のストレスのせいだろうか。
・「今日は遅いからよく寝て、明日探す。」…ゴメン、これはエクセラーでなくても怒るわ。＜ジェネクロではカットされてました＞
・怒りのあまりにチブローダーのプロテクターの部分に唾飛んでます。ワンゼロにもここまで怒ってなかったよね。
・「アクマニヤ星の暗闇にかけて!」…何?これ決めゼリフ?
・ちなみにこのシーン、実際はガンQがサトル君の家に行った後に流れてましたが、前のブログでは場所が変わったところでシーン分けしてたので先に書いてあるんです。
・ひょんなことからサトル君にお世話になることになったガンQ。サトル君、とんでもないレベルの包容力。
・とりあえずカップめんをご馳走するサトル。小学生でカップ麺一人で作るって出来るもんなんだろうか。
・食べる前にまずは「いただきます」。メトロンのちゃぶ台、アボルバスのコタツに次ぐウルトラ異常日常風景。
・まず、目玉だけでどうやって食べるのか考えなかったんだろうか。
・目玉で何でも吸い込む能力を利用してカップめんを食べるガンQ。一度にあんなに食べて、普通逆流しそうな。
→器用に箸吐き出したし。
・そして食べた後は「ごちそうさまでした」。…何、この流れw。
・ガンQに宇宙から来たのかと尋ねるサトル君。そいつ、呪いの力で生まれた一応地球産怪獣だよ。
・宇宙に憧れる少年サトル君。夢や希望に溢れているなぁ。
・お母さんが戻ってきたので慌てて窓から逃げるガンQ。外への出し方が無理やりすぎるw。
・カップ麺二つ食べたことを上手く誤魔化すサトル君。器用な奴。
・翌日、自転車に乗れないせいで友達の誘いを受けられなかったサトル。仲が悪いわけじゃないんだよな。
→「用事がある」と言われ、本当は自転車に乗れないからということに気づいていながら、特にそのことを馬鹿にするわけでもなくそのまま友達を続けているあの少年たち。かなり人間出来てるぞ。
・ガンQと「鉄拳」で遊ぶサトル君。何で「鉄拳」!?
→使ってたキャラクターは多分「エディ・ゴルド」と「アーマーキング」。
・ガンQあの手でどうやってゲームしてんの?しかも勝ってるし。
・自転車ぐらい乗れるというガンQ。え!?マジで!?人間の姿じゃなくて、その姿で!?
・ガンQの応援もあり、乗れない自転車に挑戦することになったサトル。ウルトラシリーズで自転車といえば、最近見た「タロウ」のタイラント回思い出す。
・自転車に乗っているサトル。それを後ろから支えるガンQ。すげーシュール。
・ガンQの目に目薬をさすサトル君。あの目全部にさすのか?目薬代偉いことになるだろうな。
・スマホに夢中でガンQに気づかない女子高生。つーか非情警戒態勢なのになんてのんきな連中だ。
・夕陽の河原で話すサトル君とガンQ。もう、ここまできたら何か慣れてきた。
・いつも仕事ばかりの母親に対し、自分に興味がないというサトル君。ガンQは、サトル君が大事だからこそ夜遅くまで働いているんだと答える。毎日働いている人だからこそ言える台詞。
・そんな毎日遅くまで頑張る母親に対してプレゼントを贈ろうというガンQ。そのプレゼントとは…手作りの料理!
→ガンQ、あの手でどうやって料理作ったんだろう。細かいところはサトル君だったんだろうか。
・サトル君お手製のガンQ目玉焼きを涙ながらに食べる母親。今回の涙腺崩壊ポイント1。
・自転車の練習を続けるサトル君。しかしその前に現れたのはムエルテ…って普通に轢かれとるやんw。
・サトル君をいじめ、自転車を攻撃するムエルテに対し、遂に怒りが爆発するガンQ。中途半端だった男の初めての、本気の怒り。
・巨大化するガンQ、場面転換と破壊シーンの上手さが凄い。
・サトル君を連れて行くムエルテを追いかけるガンQ。しかしなにせデカいせいで周囲の被害が半端ない。
・アリサとゴウキが避難誘導している間、どさくさに紛れて変身するヒカル。こういうの上手くなったな。
●BATTLE：ウルトラマンギンガ＆ウルトラマンビクトリーvs奇獣ガンQvs宇宙悪霊アクマニヤ星人ムエルテ
・話を聞いてほしい怪獣と、話を聞かなかったけど色々鋭いウルトラマン。
・ウルトラマンの登場に助けを求めるガンQ。当然、殴られた。吉田、ちょっとは学べw
・「ギンガハイパーチョップ!」「ギンガハイパーパンチ!」なぜか技名を連呼するヒカル。いきなり何があった?
・戦わないガンQにいらだつムエルテ。そんなムエルテに必死で抵抗するサトル君。そんな二人をじっと見つめるギンガ(笑)。
→ちなみに噛みついたのは「レオ」オマージュだったそうです。
・お腹に目があったムエルテ。しかし…ブッサイクな体型やな。
・名乗り口上の間に思いっきりビクトリーに攻撃されるムエルテ。宇宙最強の…何?
→つーかビクトリーも相手の名乗りのシーンで攻撃するなよ。ショウ、冗談とか通じないタイプだなやっぱ。
●BATTLE：ウルトラマンギンガ＆ウルトラマンビクトリーvs奇獣ガンQ＆宇宙悪霊アクマニヤ星人ムエルテ
・操られるだけの哀れな男。そんな男を奮い立たせる少年の言葉。
・アクマニヤ念力でガンQを操るムエルテ。多分、最初の計画では心の闇でモンスライブした人間をこれで操る予定だったんだろうな。
・久々登場ビクトリウムバーン。使い勝手のいいスラッシュや必殺のシュートなんかと比べると、イマイチ使い道もないんだよな。
→つーかガンQに光線技使うなよ。ファイブキング戦でヒドイ目に遭い続けただろうが。
→ちなみにボルストガンQは使ってなかったな、光線吸収。
・この辺、ウルトライブしているヒカルとショウの顔がアップこういう新しい画が見られるといいよね。
・操られてギンガ、ビクトリーを攻撃してしまうガンQ。そんな自分を操られるだけのダメ人間、ダメ怪獣と言う吉田。しかしそこに聞こえる声は…
・自転車に乗りながらガンQを応援するサトル君。そうだよね、力がなくて中途半端な奴でもそれを補ってあまりある優しさを持っているんだよね。今回の涙腺決壊ポイント2。
・そしてガンQ…まぶた…あったんだな。
・自分が自転車に乗れたことにガンQに言われて気づいたサトル君。無意識だったのか。
●BATTLE：奇獣ガンQvs宇宙悪霊アクマニヤ星人ムエルテ
・自分を想ってくれる大切な人のため、自分の意思で戦う吉田。
・サトル君に攻撃しようとしたムエルテに対し、わが身と能力を持ってサトル君を守ったガンQ。「目がー!目がー!」…ムスカか!
・「目から怪光線!」…技名w。
・再び体が自由になったガンQ。ムエルテと激突。でも傍から見たら奇妙な体型の目玉怪獣が押しっくらしているという不思議な光景。
●BATTLE：ウルトラマンギンガストリウム＆ウルトラマンビクトリーvs宇宙悪霊アクマニヤ星人ムエルテ
・人々の絆を守るため、ギンガストリウムとシェパードンセイバー、出陣!
・ラストはシェパードンセイバーとギンガストリウムのM78光線という最強コンビネーション。これ、ちょっとオーバーキルじゃね?
・ガンQを倒さないで欲しいと言うサトル君。その願いに応える様にギンガが使った技はなつかしの「ギンガコンフォート」。ギンガストリウムでもギンガの技って使えるんですね。
・「また遊ぼうな」…そう約束したガンQの目には涙…。今回の涙腺決壊ポイント3。
・ガンQのスパークドールズはサトル君の足元へ。姿かたちは変わっても、心はずっと繋がっています。
・ラスト、ラーメン屋に並ぶ吉田が目にしたのはガンQのスパークドールズを自転車の籠に載せて走る一人の少年。サトル君は気づいてないけど、吉田は知っている…。
