2021/08/13
明後日、終戦記念日の8月15日、大阪市内で教え子のさきちゃんと一緒に
映画の自主上映会を行います。
駆け込み予約もまだまだ受付中ですので!
(と言ってもこれ読んでくれてるお友達がこれないのは百も承知です)
この作品へ、そしてこの作品を観に来て下さるお客様への思いをしたためた、
私とさきちゃんの文章を読んで頂けたら幸いです。
さきちゃんより↓
『昨年の夏、偶然に偶然を重ねて「ちむぐりさ」に出逢いました。
2 分あまりの予告編。
たったそれだけでも、重なる想いと言葉がたっぷり込められていることを感じとり、
桃子先生とふたり、映画館に向かいました。
桃子先生は、考えることの意味を最初に教えてくれた人です。
思考を止めずに生きていくことの行く末に、希望を吹き込んでくれました。
恩師でありながら、同じ重さで言葉を交わし合える〝友だち〟でもある。
そんな桃子先生のお力があって、今日ここで、
この美しい作品の上映会を開催するに至りました。
「ちむぐりさ」はやさしさに溢れる作品です。
でもそのやさしさとは裏腹に、沖縄の声が「痛み」として心身に入り込んできます。
その痛みが、沖縄では絶えず続いている。
沖縄の戦争は、終わっていない。そのことを思うと身体が張り裂けるようでした。
映画を観たあと、私は菜の花ちゃんに手紙を書きました。
これが菜の花ちゃんと私のはじまりです。
それから少しずつ交流を重ね、今ではお互いのお通じ事情まで明かす仲になりました。
べらべらしゃべって、ころころ笑って、そしてまた一緒に考えます。
考える内容はいろいろ。
悩んで迷って、どれだけ考えを巡らせてもちっともすっきりしないときもあります。
それでも、不思議と、意見を交わす前とはまったく違う世界が広がっています。
そういう〝友だち〟には、そうそう出逢えるものではありません。
今日ここに集まってくださったみなさま。
「ちむぐりさ」を観て思ったこと、感じたこと、考えたこと、
その他言葉にするには足らな いと思えるような細かなこと。
たとえそれが、この作品と直接繋がっていないようなことだったとしても、
その一つひとつを、私はあなたと共有したいです。共有していきたいです。
みなさまの今日の一歩に感謝と希望を込めて。』
私より↓
『映画「ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記」に寄せて
普天間基地の移設先として名護市辺野古が浮上したのが1997年。
正式に辺野古移設の閣議決定がなされたのが1999年。
「沖縄で一体何が起こっているんだ?」
このニュースに、えも言われぬモヤモヤを感じた当時の私は、
バブル崩壊後の不景気真只中、
就職氷河期の日本社会に放り出されたてホヤホヤの
「社会人なり損ない一年生」だった。
世の中のあらゆることに「モヤモヤ」し始めた私の学習意欲は
やっとそこから加速する。
「なり損ない」の大人のまま、
10代の学生たちと一緒に一からこの世界について学び直そう。
それしかない。
それから15年後の2014年。
沖縄県では、辺野古移設反対を掲げた翁長雄志知事が当選する。
その後、亡くなられるまでの4年間、
本土のニュースに映し出される知事のその姿は
「命懸け」そのものだった。
自分はその「命懸け」の訴えを、受け止める側に立たされている。
自分に突き刺さった人間の「命懸け」にどういう態度で応えるべきなのか。
その問いは突き刺さって抜けないまま。
そしてただ考え怒り悲しみ憤りまた考える。
2020年、「ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記」のスクリーンに、
翁長知事が映し出されたところで、私の心は激しく揺さぶられた。
自分の胸に突き刺さったままのものを押し出し激しく吹き出してくる感情があった。
その気持ちの正体はものすごく複雑で説明が難しい。
隣ではさきちゃんが泣いていた。
テレビで見ていた翁長知事が目の前に現れて、未だ命懸けの訴えをしている。
私は自然と県民大会の群衆の中にいるような気持ちになっていた、
そしてその中にいて「一緒に生きている」という共感しあう気持ち、
共感される気持ちを新たに実感していた。
私は何か問題解決のヒントを掴んだように思った。
沖縄にとっては「無関心」のマジョリティーである本土の人々の正体もまた、
世の中の「無関心」に晒され孤立し漂流している点と点でしかない。
この点と点をつなぐヒントは「共感」にある。「共有」にある。
私が気づくよりも早くさきちゃんは行動を起こしていた。
菜の花ちゃんに手紙を書き、二人は友達になった。
「誰がこんな世の中にした?」と答えを探すことより、ずっとずっと大切なことがある。
若い人たちから教わることには「未来」がある。
「なり損ない」の大人のまま、
彼らと一緒に一から学び直しをせざるを得なかった自分の運命は、
恵まれていたのだと気づいた。
菜の花ちゃんの目を通して映し出される「沖縄」を、
この素晴らしいドキュメンタリーにまとめ上げ、
私たちに届けて下さった平良監督に心から尊敬の気持ちと感謝の気持ちを述べたい。
そしていつか、私と同じ時代をほぼ同い年で生きてこられた平良監督と、
直接会っておしゃべりがしたい。』
菜の花ちゃんより↓
怪しいお天気が続きますが、皆さまそれぞれの場所で、
どうか元気で良い週末をお過ごし下さい!


