最近、ある方からこんな質問を受けました。
「医者に言われた薬をちゃんと飲めば、病状は良くなるんでしょうか?」
なんかもう今さら感しかない感じですが、ただ未だに結構聞かれますね。
もちろん僕は医者ではないので、臨床的なことは言えないです。
ただ、過去に奥さんの病状を通して体験したことや、いろんな人から聞いた体験談を総合したことは言えると思います。
まず僕の考えの土台は、
薬を飲んだから病気が治るということはない
ということです。
もう過去に何度も何度も言ってることではありますが、僕は薬はあくまで「補助的な位置づけ」を出ないと思っています。
たとえば「筋肉をつけてマッチョになりたい」という人がいたとき。
必要なのは、正しい筋トレと、正しい食事(栄養補給)と、正しい休養の3つです。
この3つの歯車が適切に噛み合って初めて、「マッチョになる」という目標に近づいていけます。
僕は、うつ病の回復過程というのは、このトレーニングのプロセスと非常によく似てると思ってます。(というか本質は同じだと思ってます。)
1.適切な運動をする
2.適切な食事をする
3.適切な休養を取る
この3つがきちんと噛み合うことで、病気の症状は着実に改善に向かっていくと考えています。
ただうつ病の人というのは、症状がひどいとき、まともに運動や食事をすることすら難しくなることがあります。
場合によっては、布団からほとんど出られないこともあります。(昔、奥さんもそうだった時期がありました)
そういった場合、大抵は動くためのエネルギーが全くないことがほとんどなわけですが、薬はそういったときにほんの少し助けてくれる程度のものだと思うのです。
布団から出ることすらできなかったのが、適切なタイミングに、適切な薬を飲むことで、状況が(一時的に)改善され、結果として多少はエネルギーは出てくる。
そのおかげで身体を動かしたり、食事を取ることができるようになる。
そして身体を動かし、食事(栄養)をきちんと取るからこそ、休養の効果も高まっていく。
ただし、決してそれ以上ではない。
あくまで重要なのは、「運動」「食事」「休養」の3つであって、薬はあくまでそれらの補助となり得る(確実になるとは限らない)もの。
少なくとも僕は、それくらいの感覚で薬のことを捉えています。
なので、薬を飲んだ「から」病気が良くなるとか、そんなのは幻想だと思ったほうがいい。
たとえば筋トレをする人には、タンパク質摂取は超重要なので、プロテインというサプリメントは欠かせません。
まぁ厳密には、何がなんでも必要というわけではないんですが、食事のみから必要量のタンパク質を摂るにはとんでもない量を食べないといけないので、ないと効率が悪すぎます。
じゃあマッチョになりたい人が、プロテインは毎日飲んでいるけど、普段はトレーニングもせず、マクドナルドみたいなジャンクフードばかり食べていたら、果たして求める姿になれるでしょうか。
・・・・なれるわけないですよね。
たぶん、ブクブク太って醜い姿になっていくのがオチです。
要は「薬を飲んでれば病状が良くなる」と考えることは、「運動も食事も適当だけど、プロテインだけ飲んでいれば、金子賢さんみたいなマッチョボディになれる」と考えることとほぼ同じです。
うん。なれるわけがない(苦笑)
逆にいえば、正しい運動と、正しい食事と、正しい休養の3つがちゃんとできているのであれば、確実にマッチョに近づいていけます。
またうつ病に当てはめても、病状は良くなっていくと思います。
そこに補助としてサプリメントがあれば筋トレの効率は上がるし、薬があればうつ病回復の効率があがる、ということはあると思います。
ただ精神系の薬は、筋トレにおけるプロテインほどは、効率を高めてはくれないでしょうね。
むしろ副作用の方が多いし怖いので、大抵の場合は効率を下げることの方が多い気すらします。
という感じで、僕の中で精神系の薬の立場は非常に悪いです。
一応わかりやすくするためにプロテインを引き合いに出してお話しましたが、プロテインほど信頼度は高くないです。
プロテインは副作用とか基本的にないですからね。
別に筋トレしてない人でも積極的に摂取することをオススメできる(というか摂った方がいい)サプリメントです。
逆に薬は「できれば飲まない方がいいと思う」といつも思っています。
場合によっては必要になることがあるのは理解してますが、極力飲まずに済ませる道を模索した方がいいと思っています。
そもそも「薬を飲んだから病気が治った」なんて人は、少なくとも僕は、今まで見たことも聞いたこともないですし。
まぁそんなわけで、精神科の処方薬に対する僕の考えはこんな感じです。
ただくり返しになりますが、これはあくまで僕の経験からくる考えであり、科学的に明確な根拠がある話ではないので、そこだけはご理解くださいね。
ご参考までに。