快晴。
凪。
私の艦は、港内に係留されて出港の時を待っている。
巨艦ではないが、世界を回れる艦だ。
マストは2本、空高くそびえ、カモメに憩いの場を与えている。
グリーンとホワイトに塗り分けた船体は、空と海の蒼さに際立ち、風景に彩りを与えている。
乗組員は今のところ、私一人だ。
よって、この艦の無数の帆は、私一人で張らなければならない。
大変だが、その苦労によって帆は風をはらむ。
はらんだ風は、やがてこの艦を押し進めてゆく。
赴く先は自由の大海原だ。
今はじっと、募集に応えてくれる乗組員を待つとしよう。
酒場でラムを飲みながら。