たぬきのタマ袋を

力強く掴みながら引っぱる!!

私『生ーきーたーいー!!』

たぬき『イーターイーゲッソリゲッソリゲッソリ

体が消えていく たぬき。

それと同時に突風が吹いて花が舞う。

父『ミイちゃん!!

タマ袋 掴んだみたいに

生きて幸せ掴むんやでー!!

またな!ばいびー!』

私『ばいびー!!!』


!!滝汗滝汗滝汗!!

叫んで目を覚ます。

汗だくで乱れてる呼吸。。

…自分の部屋。。

( ゚д゚)ハッ!!!

…た、たぬきは!?チーン

お父さんはっ!?

…部屋中 見回すが、、いない。

!?チーン

悪寒が走る何とも言えない恐怖。

悪夢を見たのか…?

それにしてもリアルたぬきやった…滝汗

…ふと手に何か握っていることに気づいた。

ポーンポーンポーン!?

…うわっ!!ゲロー

たぬきのタマ袋!!

…ちぎれたんや…滝汗

…( ゚д゚)ハッ!!

…ってことは

…夢じゃない。

ショボーン

…お父さんが…助けてくれたんや。
ありがとう…お父さん。

最後の"ばいびー"は夢じゃなかった。。

…。

『タマ袋 掴んだみたいに
生きて幸せ掴むんやでー』
ってお父さん言うてたな…ショボーン

嫌でも、必ずいつか寿命がくる。

お父さんは生きたかったのに死んでしもた。

生死を選ぶなんてことはしたらあかん。

生きたかったのに

死んでしもた人に対して

失礼や。

あたしが死んだら

誰がお父さんのこと思い出すねん。

お盆にお父さんも

おばあちゃんも

ひいおばあちゃんも

誰が茄子ときゅうり作って

出迎えたるねんな。

…。
もう2度と死にたいなんて思わへん。

結果的に

あんなに腹立たしかったたぬきが

私の命と引き換えようとしたたぬきが

気づかせてくれた。

お父さんともう1回
会わせてくれてありがとう、たぬき。

お父さんもたぬきも

…ばいびー。

30輪目に続く。。