引き続き、2011年5月5日当時の話です。
これが神戸遠征記ラスト!旅の結末であります。
遠征の果てに見つけたもの。
それは、坪井選手を今までどおり応援し続けるために
何が必要なのか、ということでした。

ちなみにこの遠征記の第一話目は
5月3日神戸サブ球場 その1 」です。
なんと16話もありますよ。( ̄v ̄;)
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さて、必死に理性で涙を堪えながら、
ようやく地下街の閉店間際のうどん屋さんに滑り込んだ私。
でも、椅子に座って一息ついて、
温かいうどんをすすっているうちに、
とうとう堪えきれずに
ボロボロ涙をこぼしてしまいました。(;_;)
(元来、涙腺の弱い人間です。)


いったい何が悲しかったのか。
何で悲しくなったのか。



それは、端的に言うと
「私はもう部外者だ。」
という思い。
静かに、確かな実感を伴って、
そういう気持ちが胸に湧いてきたからです。



先ほど、モザイクタウンで海を眺めながらチェックした坪井選手のブログ
「サインできなくてゴメンナサイ」という言葉は、
あの場に居たオリックスファンに向けて語られている言葉でした。

あじさいスタジアムでの試合終了後、
出待ちのオリックスファンに囲まれていた坪井選手。
奇しくも、私は球場のフェンスの中に居て、
坪井選手とオリックスファンはその向こう側。
私だけ、坪井選手を追いかけていくことが出来ない場所にいました。

そのときは特に何を思うこともなかったのですが、
そのブログを読んでしばらくした今になって、なんだかそれが、
すごく象徴的な光景
として胸によみがえってきました。


ああ。
私はあのコミュニティの…
坪井さんを取り巻くコミュニティの外にいるんだ。
・・・(・_・ )・・・。



夕食を求めて
フラフラと街をさ迷い歩きながら、
ふと、そう思い至ったのです。


今回、関西のオリックス&阪神ファンに混じってスタンドにいながら、
ずっと感じていた、微かな違和感。
スタンドで坪井選手を応援してても、
Bsの坪井選手のユニフォームを着てオリックスを応援してても、
BsキャップをかぶってBsバッグを持っていても、
「オリックス・バファローズ」というフェンスの外にいる感じがしました。


あれです。
同じチームのファン同士は見知らぬ人でも普通に打ち解けて
チームの話で盛り上がれるというような、
そういうコミュニティの外にいるな、って思いました。
そりゃそうです。
オリックスは、いままでは敵チームで、
主要選手はある程度知っていても、
詳しいこと、ましてや2軍についてなどは、
ほとんど知らないのですから。

どんなにBsグッズで身を固めても、
私は単なる「お客さん」「余所者」なのです。



今の私は、坪井選手にとって、
「“前にいたチーム”のファン」という、
『過去カテゴリ』なんだなって、思ったのです。

私は「過去の人」なんだ…と。


そう思ったら、すごく悲しくなりました。
まあ、一人知らぬ土地で、初めての遠征3連戦で疲れてて、
明日からまた坪井選手のいない生活にもどらなくちゃいけなくて、
ハラペコなのに夕飯も食いっぱぐれそうな状況で(苦笑)、
ナーバスになっていただけかもしれませんが。

私にとって、
坪井選手と同じコミュニティの中に居られないのは、
坪井選手を、「余所者」の立場で外から応援するしかないのは、
耐え難いことだと、このとき初めて実感したのです。
街のうどん屋で、年甲斐もなくボロボロ涙するくらいに。(苦笑)

なんとか、うどん屋さんの店員や他のお客に気づかれないよう
涙を拭きつつ、うどんを食べきり、平静を装ってお会計を済ませ、
ホテルのフロントに不審に思われないように気をつけながら部屋に戻り、

ベッドに横になって、だいぶ冷静になった頭で、
私は考えました。


私は、常に「今の坪井選手」を…
「元・日ハムの坪井選手」ではなく、

「オリックスの坪井選手」を全力で応援したい。

坪井選手の活躍に歓喜して、
勝利の喜びをともに分かち合いたい。


そのためには、正真正銘、
オリックスファンにならなくちゃ
駄目なんだ。

オリックスファン同士盛り上がれるくらいに!



「ファンにならなくちゃ駄目」って、
ちょっと語弊がある言い方かもしれませんが、

現時点での私は、
今までの遠征記から見て取れるように、
オリックス“球団(ロゴとかグッズとか)”には反応して
テンション上がるようになってましたが、
じゃあチームは?というと、
選手たちのこと等はよく分からないままだったので…。
それが「コミュニティの外」だと感じる原因だと思うのです。

チームにもっと興味を持って、
選手たちやチーム事情なんかを覚えて、
その上でオリックスの野球を愛して、楽しんで、
それで初めて
「オリックスのファンです!」と胸を張って言えるのかな、と。
そして、
そうならないと、試合展開を読めないし、
「オリックスの坪井選手」を理解することも出来ない。
本当の意味で勝利を心から喜ぶことも出来ない。
辛さや喜びを分かち合うことは出来ない。
結局私はいつまでも「余所者」であり、
坪井選手のことは全て「他所事」になってしまう、

と思ったのです。
そんなの耐えられない!!(。>´□<)ノシ



そんなわけで、私は、
もっと本格的にオリックスファンになることを
心に誓いました。

もっとチームのことを知って、
オリックス・バファローズを全力で応援するぞっ!


そしてまず実行したのは、翌日、北海道へ帰る前に、
オリックスのグッズショップB-WAVEに立ち寄って、
ファンブック球団史を購入すること!
(実は私、ファイターズでもファンブックは購入したことがない。)
まずはこれでチームの勉強をしないとね!

このファンブックがとんでもなく面白くて
一気にオリックスというチームに惚れた
のですが、
まあ、それはまた別の話。



帰りの飛行機の窓からは、
神戸の街並みが一望できました。
あ!あれは「ほっともっとフィールド神戸」では?!
もっと寄ってくれ!!(>▽<)ノシ
と思っても、飛行機はどんどん神戸から離れてゆきます。
(当たり前や。(笑))


さようなら神戸!

すっごく楽しかったよ!
とっても素敵な街だったよ!
そして、
大切なことに気がついたよ!!

ありがとう神戸!

またくるよ~~!!
次は、ほっともっとフィールド神戸だ!!
(≧▽≦)/






これにて、ゴールデンウィークの神戸遠征記はおしまいです。
何度も中断しつつ、半年もかけてしまったこの遠征記。( ̄v ̄;)
時間が空きすぎたな、と反省しきり。
(長文なのは…、もう仕方ない。(笑))



このゴールデンウィーク、
ホントに神戸に行ってきて良かったです。

坪井選手のプレイや練習風景をたっぷり堪能できたのは勿論のこと、
思いもかけず、その後の自分の立ち位置を決定付ける、
重要なターニングポイントになりました。

そして、約5ヵ月後の今や、
選手情報やチーム事情もだいぶわかるようになり、
京セラドームにも、ほっともっとフィールド神戸にも遠征し、
札幌ドームでもオリックス戦にはビジター席をとって
全力でオリックスを応援し、
ノリノリで応援歌を歌って、飛んで跳ねてタオルを掲げて、
オリックス選手たちのプレイに一喜一憂する、
「誰がどう見てもオリックスファン」になりました。
もう、バファローズのコミュニティの中に入っていって
違和感や疎外感を感じることはありません。

肝心の坪井選手が1軍にいないのがとても残念ですが…。
(京セラドームに行ったときには、ちょうど一軍にいましたが。)
でも、必ず1軍に上がってきてくれると信じて、
準備万端で待っているのです。

どうかどうか、
今シーズン中にまた坪井選手が1軍に昇格しますように。
(-人-)





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蛇足。


よく、私の家族や、周りの知人友人に、
「うよっしぃはファイターズファンをやめたんだ。(´・ω・`)」
思われているようなのですが、そういうわけでもありません。

今だって、札幌ドームのファイターズの試合に通っているし、
対オリックス戦以外(←そこは譲れないんだ!)ではファイターズを応援しています。


私は、私をプロ野球好きの道へ(そして坪井選手好きの道へ)導いた、
私の野球の師匠でもある友人Tと一緒に
球場で、目の前の試合展開や、チームの話、選手の話、
プロ野球全体のことなんかを、とりとめなくおしゃべりしながら、
ファイターズの応援をして、
そのプレイや勝敗に一喜一憂するのが好きなのです。


まあ、確かに今までに比べると、
ファイターズの情報に、からきし疎くなりましたが…。(-v-;)
(だって、ファイターズの情報仕入れても、その中に坪井選手の情報はないんだもん!)

今回、友人T無しで球場観戦して、
「やっぱり友人Tと一緒に野球見るのが楽しいな。」
というのも改めて実感した事の一つです。

それに、ファイターズは坪井選手が元いたチームですし!
(「元ハム戦士だからこれからも応援するよ!」の逆パターンですね。(笑))

2足のわらじってヤツですが、これからもファイターズを応援していきますよ。



でも、私が願うのは、
坪井選手のファイターズ退団が決まってから変わることなく、

「坪井選手が所属するチームに優勝してほしい。」

ということ。
(今季はソフトバンクが優勝を決めてしまいましたが。)
ごめんよファイターズファン仲間たち!
でもそれが私の本音!!

私は坪井さんが一番なんじゃ~!(≧◇≦)ノシ

「人は変わるもんだね」って言われるけど、
私は何も変わってないの。
坪井選手の所属チームが変わっただけ!

あと、今年は仕事が忙しかったり家庭事情があったりで、
なかなか野球にかまける時間がとれないだけ!(号泣)