映画館やレンタルなども含めて見た映画は簡単なメモを取っているのだが、それを見ると、去年の最後に劇場で見た映画は、『ミッションインポッシブル ゴーストプロトコル』だった。
これは面白かった。
シリーズのなかで、パート1と同じぐらい好きだ。
今年初の映画館で見たのは、『ALWAYS 3丁目の夕日’64』
2月も終わりかけて初の映画館とは……。
『TIME』『J・エドガー』『ドラゴン・タトゥーの女』『麒麟の翼』と見たい映画は山ほどあるんだけど、中々、劇場に行く時間がない。
とにかく『ALWAYS 3丁目の夕日’64』――素晴らしかった。無駄が一切ないというか。時代の動きと個々の人間ドラマがうまくかみ合っているというか。
脚本が巧みだ。
例えば、オリンピックのバレエの試合がいよいよというときに、茶川ヒロミ(小雪さん)の陣痛が始まる。
一同はバレエをテレビで見るのを中止してお産を固唾をのんで待つ――こういう流れは誰でも書けるのだが、その後、皆がお産を励ます時に、「アタック! アタック!」と掛け声をあげる。日本中がテレビの前でバレエの応援しているであろうときに、この界隈の人たちはお産を応援するために、「アタック」といっているのだ。
そして子供が生まれて、「万歳! 万歳!」と皆が喜んでいるのを見回りの警官が通りかかって、「バレエ、勝ったのか……」と喜ぶ。
絶妙なシークエンス。
シーンの密度を高める時に、要素が見事に掛け算されている。いつか続編が出来ると思うけど、ホント『寅さん』みたなシリーズになるのを期待している。