今敏監督の遺言

明日から9月――。

8月は、いろんなことが重なり、今年一番、精神的にキツかった。

正直、ブログに近況を書く元気さえなかった。

ブログには書けないことが多かったし、書けることと言えば、数日前にはパソコンが壊れたことぐらい。パソコンがないと仕事にならない。でもそのパソコンを買いに行く時間もない。僕が打ち合わせに行っている間に、急いで嫁に買ってきてもらったり……。

また、NHK名古屋にいらっしゃるプロデューサーであり演出家でもある方が、東京に来るので飲もうと連絡を頂いたのに、時間がなくて会えなかった。これで3度目だろうか。上京してきた友人にも会えないし、田舎の家族にも会えない。弱い人間なので、いろんなことが一気に重なり過ぎると、受け止められなくなる。

そんな中、先程仕事の合間に、ネットを見ていて、「千年女優」などで有名なアニメ監督・今敏監督がブログに掲載していた遺言を読んだ。少し前に、46歳の若さで亡くなったことは知っていたが、この遺言を見て、涙があふれた。

僕は21歳のときに、父親を癌で亡くしているのだけど、そのことを思い出した。

今、この瞬間、モノを書けることの幸せを噛みしめたいと思った。

今年も残り1/3――4ヶ月だ。出来る限りのことをやり抜きたいと思った。

落ち着いたら、今敏監督の作品を一気に見たい。

以下が、今敏監督の遺言が書かれたブログです。死と向き合う真摯で誠実な気持ちに胸が締め付けられます。多分それは心の強さだ。