朝から晩まで、ただ執筆の1日。それ以外は何もない。
それにしても書くスピードが落ちたなと思う。何故だ。ついこの前、脚本家仲間のKさんと長電話したのだけど、いろいろ話していて、売れっ子脚本家に対して考えが一致した。書くものは僕たちと質が変わらない。だけど、売れている人は、僕たちにないものを一つ持っている。
それは、恐ろしいほど、執筆スピードが速いということだ――。
例えば、連ドラの一話分の初稿は、通常は中4日というのが平均的なスピード。
僕は100%の力を発揮するには、最低、中3日はかかる。だけど、今をときめく売れっ子の方々は、中2日で書ける。
ここで大事なのは、単純に書ければいいというのではない。ある程度のレベルなら、中1日で書けなくもない。実際、中1日で書いたこともあるし。
だが面白いのが前提。それをクリアしつつ、超特急で書けるかどうかということだ。
中3日と中2日。たがが1日だけど、されど1日だと思う。
修羅場を重ねれば、自然とそのスピードも会得できるようになると信じて、とりあえず、頑張ろう。